第2章 ドレスローザ突入編
ドフラミンゴに拾われてから6年経った日。
ドレスローザを手中に収めるべく、ドフラミンゴは動いた。
ドフラミンゴの悪魔の実の能力で国を混乱させ、ヒーローの如く現れるという計画は誰に疑われること無く上手くいった。
「どこだ?」
「若さま、ここに。」
この6年に色々なことがあった。
時間は掛かったけど声が出るようになった。
すぐ飽きられるかとも思ったけど、意外と未だにドフラミンゴのそばに居る。
一応手放すつもりは無いらしい。
「フッフッフッ…お前いくつになった?」
「16…」
今日は誕生日、16歳になる。
あれから3年も経ったということ。
「やっとお前を抱けるな。」
「!」
体が硬直する。
この日が遅かれ早かれ来るのは分かってた。
何のために戦うことも出来ない賢いわけでもない女をそばに置いておくというのは、そういうコトなのだ。
拾われたのは10歳だったから、よくもここまで待ったもんだ。
そこは紳士なのかもしれない。
この男がよく分からないと感じる一つだ。
その辺の自分の意に従わない人はゴミのように扱うのに、ファミリーの幹部や私に対してはとてつもなく大切に扱う。
特に私に対しては、あの日を境により執着してくるようになった。
基本的に自由な時間などはない。
常に視界に入る所に置くか幹部の誰かをそばに居させる。
籠の中の鳥…と言うよりももっと窮屈だ。鳥の羽も全部もぎ取られてるんじゃないだろうか。
「仕事を終わらせてくる。」
そう言って部屋を出ていくが、入れ替わりにベビー5が部屋に入って来た。
「あれ?今日はベビー5なの?」
いつもはグラディウスとかトレーボルとかが多いんだけど…
「えっと、ジョーラさんがここに行けって言ってたんだけど。」
「一回で教えた方が手っ取り早いザマス。、ベビー5。性教育を叩き込むザマス。」
そう言って、簡単に。簡潔に。赤ちゃんができる仕組みや回避する方法を私とベビー5に教えてくれる。
てかやっぱりそうだよね。
そう言うことだよね。
本人もさっき抱くとか言ってたし。