第5章 決意と決別
あの日、コラさんがローを連れて船を降りた日。
私はコラさんと会話をした。
「ローを連れて降りる。はどうする?」
「まだ…残る」
まだ決心がつかない臆病な自分がいた。
ドフラミンゴに追われるかもしれないという恐怖をどうしても拭えない。
そしてまだドフラミンゴに優しさを期待している自分もいた。
「そっか。じゃあ約束してくれ。これから先きっとドフィはもっと求めてくる、まだ分からないかもしれない。でも心だけはダメだ。
心だけは囚われちゃいけねぇ。
そうすればきっと機会があればお前は自由になれるはずだ」
そう言ってコラさんはローを連れて船を降りた。
……ロープで縛ってるのは突っ込んだほうが良かったのかな。