第2章 ドレスローザ突入編
気がつくと眠っていたようで、カーテンの隙間から光が漏れていた。
「!」
起きあがろうとして、自分ががっしりと横で寝ている男に抱きつかれていることに気付いた。
(なんなんだろうこの男は…)
傍若無人で残忍で人の情なんてものを持ってなさそうなのに
肝心な所で優しさを見せる
-心だけはだめだ
はっとする。
思い出せ、この男はそんな人の情なんて持ってない。
分かってるじゃないか、私が一番。
でも苦しいなぁ、仕方ないとはいえ
好きでもない男に抱かれるなんて
-心だけはだめだ
分かってる。
分かってるよ…
でも
心が少しずつすり減っていく気がした