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転生しちゃった元鬼殺隊士の救済録

第10章 託されるもの



勿論、人間で能力者なので水中は辛いだろうと気遣いし、水面に顔を出して口を開きながら泳ぎました。すると自分達を食べる様子が一切無くて泳ぎ回ってるカナタ達に戸惑いながらも、病気が悪化しそうなローは「今のうちに治療しろ」とロシナンテが言うので、手術の為に悪魔の実の能力を発動させたそうだ。そして何とか肝臓を取り出して溜まった珀鉛を抜き取り、縫合することで珀鉛病を荒っぽいながらも治療した。しかし次に負傷中のロシナンテの治療をと思った時、ローは麻酔なしで臓器を切ったためぶっ倒れてしまったらしい……



それに口内の感触で気づいたカナタは、自分の口から嫁の頭上に二人を移動させてやって更にスピードアップ。彼らに水飛沫かかっちゃうけど口内よりは衛生良いし、通訳として知己の鴉を呼び寄せた。そうして爆走しまくって何とかツテの白ひげ海賊団に出会った到着したのだ。そしていきなり血だらけな男と少年を差し出された彼らは、事情が分からないけど見知った海王類の人間臭い情の深さを知っているし、怪我人を放置するのも嫌だったので瀕死の二人を治療してくれたそうだ


するとカナタに呼ばれて駆けつけて来たコハクの通訳によって、二人の経緯が判明すると目覚めた後も暫く静養させる事になったらしい……。彼らは仮にもならず者と言われる海賊であるが、仲間を家族と呼んで愛する情の深い集団なので、二人の壮絶な人生と絆に感動してしまった。そして静養期間中には白ひげ海賊団が何度か仲間になるのを誘ってみたのだけども、二人はそれを断って何処かの島で生活する事を決めていた


と言うのも、上司で育て親同然に思ってたセンゴクに対し、ロシナンテは感謝と多少の罪悪感はあっても幼いローを助ける為に躊躇ってる余裕が無かった。彼は潜入していた海賊団と海軍に追われる事を覚悟で、抗命行為に及んだ事から危うい立場となっているそうだ。なので二人で隠れて暮らせるような島を探してみるが、そういった場所は絶対に治安が悪いし生活環境も最悪なものだ……。故にロシナンテはとても困り果てていた、我が身だけならともかくローには少しでも健康的に育ってほしいのに……。そう思ってるロシナンテに白ひげ海賊団も「そうだよなぁ」と同意し、少しでもマシな島はないか探していた時だ


「最近、東の海(イーストブルー)で賊を虐める()やべぇ女がいるらしい」そんな噂を耳にしたのだ
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