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転生しちゃった元鬼殺隊士の救済録

第10章 託されるもの



ロシナンテ「おい待てコハク!俺がどうしようもないドジなのは認めるがな、子供に海軍の重たすぎる任務の話はやめてくれよ……。それに俺は元軍人だぞ、男に可愛いなんて言うんじゃない!」

コハク「エェェェ〜?ドジッ子可愛イジャナァイ、雄トカ雌トカ関係ナイワ!ソレニ今ノ貴方ハ海兵ヲヤメテル、任務ノ話ハ聞カナカッタシ知ラナイワ!ハソーイウノ気ニシナイノ、新生活ヲ送ルンデショ」

ロシナンテ「なんつーアバウト感!そりゃそーだけど!!つーかこの子が友達なのか、ローとあんま変わらねぇ歳じゃねーか……」



どうやらロシナンテと名乗った道化の男は、随分訳ありでコハクが誰かから預かった人物らしい。それでもってこの人……ロシナンテさんは、自他共に認めるドジッ子属性で優秀な海兵の人間だったようだ。どうやら彼は何らかの任務で重傷を負い、誰かに助けられたは良いけど殉職扱いされており、コハクはそんなロシナンテさんがドーン島に移住するので連れて来たらしい……


ローというのは誰かの名前だったようで、その子と歳が変わらないらしい私に彼が大きすぎるその長身を屈ませた。そうしてよっぽど子供の相手に不慣れだったに違いない、全力で口角を上げた彼が必死に笑顔らしきニヤケ面を披露する……




「……と、とういうわけで嬢ちゃん、オレはロシナンテっつーんだ!いきなり来ちまった悪かったな、これを嬢ちゃん宛に預かったから読んでくれ!」

「あ、はい。拝見します」




ぶっちゃけ彼の器用貧乏な笑顔にツッコミたかったけども、ずずいっと出された筒状に丸まる手紙がそれを堰き止めた。とにかくロシナンテさんを届けた人物が一体誰なのか、コハクを呼んだ海王類・カナタはどこまで関与したのか。手紙にそれらの情報を求めてやたら分厚い筒を縛ってる紐を解いて開いてみれば、私の身長並の大きな羊皮紙が折り畳まれて丸まっていて、文字もサイズに見合あ大きさで長文が綴られていた。そんな巨人が書いてそうな手紙の宛名の欄には『P・D・』……即ちポートガス・D・と書かれ、最後の送り主の欄も確認する。すると、思いもよらない名前が書かれていたので仰天してしまった




コハクを呼ばせて私の元にロシナンテさんを送り、手紙を書いたのはお世話になっていた大物海賊団……今も新世界を統べる白ひげ海賊団である───
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