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転生しちゃった元鬼殺隊士の救済録

第10章 託されるもの



おかげでエースとおじいちゃんからのサンドイッチ状態にされて、苦しくないのでされるがままになった。すると腰にくっついていたエースが羽織をギュッと握りしめてくるのに気づき、強い不安と寂しさが籠った瞳に見上げられた私は可愛いエースの頭を優しく撫でた



エース「ホントに海兵になるのかよ、姉ちゃん……」

「そうだよ。ただしエースとサボくんとルフィ、後はダダンさん達や優しい海賊達は捕まえない。本当の悪党を倒せるように、私は海兵になるのがいいって思ったの。絶対電話でいっぱい話をしよう、休暇が取れたら必ず帰る……。遠くに離れてたって海は何処にでも続いてる、私達は誰にも裂けない姉弟だよ」

エース「っ、……」




エースは俯いて返事こそしなかったけど、私にしがみついてる両腕の力が一層強くなる。私はまだまだ甘えてくれる可愛い弟が愛おしく、頭を撫でる反対の腕を背中に回して私からもきつく抱きしめ返してあげたのだ───













あれからエースと全集中の呼吸を勉強しているサボくんや、フーシャ村ではルフィとマキノちゃん達とシャンクスさん達にも海軍に就職する事をきちんと伝えた。すると既に大物であるシャンクスさん達は、「将来が楽しみじゃねぇか」と未来の海兵相手にも陽気で大爆笑……。しかし私を姉だと思ってくれてる海賊希望サボくんやルフィ、懐いてくれてたウタちゃんまでも、エースと全く同じで海軍入りが相当ショックを受けていた




「「「なんで 姉ちゃん/ちゃん と戦わなくちゃいけないんだよ!!」」」




三人はせっかくの可愛い顔が不細工になるぐらい泣いて怒り、涙と鼻水でぐちゃぐちゃになって私の腰に掴みかかると「嫌だ!」と叫んだ。も海賊になればいい、一緒に海に出てずっと沢山旅をしよう。そう言って誘われるのは嬉しいけれど、彼らは私の意思を完全に誤解しているし、決めたら心の進路が変わるまでやり通す……


だから私はエースに向けた言葉をこの子達にも送った。そして宥める為に抱きしめてあげれば、「ホントに敵にならない?じゃあ海軍になってもいいや!」と満面の笑顔で泣き止み、安心してくれたので私も信頼を感じて心がほっこりなりつつ安堵したものだ───
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