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転生しちゃった元鬼殺隊士の救済録

第8章 音楽家と華(FILM REDネタバレあり)NO SIDE



その日の晩もルフィとウタが喧嘩を始め、肉の大食い競争が行われた。いつも海賊らしくルフィを引っ掛けるウタと、普通なら圧勝できる所を横から飲み物を貰って、飲んでる内に勝ち抜きされる哀れなルフィ。そのせいで毎度負けているルフィは、「オレが勝ってるんだ」と譲らずムキになって、自分が勝ちだと言い張るウタと勝負が始まった


ルールはシンプルで早く食べた方がテーブルを離れる事ができ、後ろに控える犬に突進される罰付きゲームだ




「「よーい……1、2、3!!」」




小さな木製の机を前に並んで立ち、机に肉が3つのったお皿があって、二人の後ろで犬も待機している。二人は一緒にスタートの合図を出した途端、テーブルを叩いてお皿から空を舞った骨つき肉を両手で掴み取って食べ進めていく。そんな可愛い子供達の真剣勝負に呆れながらも、見ていて飽きない大人達はそれをしっかり眺めて楽しんで……


結果、先に全部食べ切って犬から逃げられたのは、途中でルフィにオレンジジュースを渡して飲んでる隙にあっという間に小さな口に肉を突っ込む事が出来たウタだった。大人達は毎度同じ目に遭ってるルフィが負けて、単純すぎるので「あちゃ〜」と額に手を当てる




ルフィ「ずりぃぞウタ!」


ウタ「出た!負け惜しみ〜」




ルフィが罠にかかった事を悔しがって見せると、ウタも悪戯っ子な笑みと手指を動かしながら煽る仕草を返す。それは最近当たり前の光景となった二人のやり取りなのだが、揃って負けず嫌いな二人は再び顔を寄せ合う言い争いに発展していく


そして、とうとう腕や拳を振り回す喧嘩になった時だ。ウタの横からシャンクスが愛剣・グリフォンを、ルフィの横からが腕を掴んで止めに入った




シャンクス「こら、やめないかお前達」


「そうよ、力技なんて危ないじゃない。そういう喧嘩は絶対にダメ、友達同士でしていいものじゃないでしょう?」


ルフィ「ね、姉ちゃん……」


ウタ「う゛っ!でもでも、本気じゃないよ?!さんは心配しすぎなんだよ、卑怯だぞシャンクス!」


シャンクス「そう言うな、これは愛の鞭ってやつだ」




も出て来た事で説教を察知し、大人しく縮こまったルフィと、慌てて弁解しながらシャンクスへ噛み付くウタ。二人は姉貴分の宥める言葉に弱かった
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