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転生しちゃった元鬼殺隊士の救済録

第8章 音楽家と華(FILM REDネタバレあり)NO SIDE



しかもシャンクスからの『愛の鞭』発言を聞き、気分が一気によくなったウタは自分の父親の足に目を輝かせて抱きついた



ウタ「もう〜、愛だなんて!そんなに私を愛してくれるのね?シャンクス〜!」




面白半分に大人ぶってるウタが甘えた声を出し、相当嬉しかったらしい少女はそのままクルクル踊り回って「気分がいいから歌っちゃお〜」とライブ宣言。するとシャンクスが観客として酒場の出入り口手前の段差にしゃがみ込んで、もルフィの肩に両手を添える。全員の視線がウタちゃんに集まった時、彼女の即決ライブステージは出来上がる。船長のシャンクスが「さぁ、ウチの歌姫のステージだ」と言ったのを合図に、ウタの歌がその場の全員を包み込んだ











けれど、こんなに穏やかな幸せも決して長くは続かない


誰もが決して想像しない形で、簡単に当然と思っていた平穏は崩壊する……


シャンクス達とて海賊だ。危険な戦いが幾度もあったし、それを乗り越えて来た自負と大事なものを永遠に失う恐怖も知っている。この世界には平和も平等も存在しないのだ、そんな何処にも蔓延る闇を理解している


も前世と今世の生涯で心得ている、絶対もう二度と手放したくない、その一心で強さを武器に足掻きながらも慈しんできた……。それでも決して万事を防げるわけではない、想像も出来やしないのだから……。だから幸せが崩壊する時はいつも、血の匂いがしているのだ……───



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