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転生しちゃった元鬼殺隊士の救済録

第7章 赤髪海賊団



───シャンクスSIDE

ドーン島の小さな田舎にあったフーシャ村、そこの港にレッドフォース号を停めると出て来たのは娘・ウタと同い年ぐらい少年で。オレ達海賊に怯えながらも前に現れ、村を守ろうとする勇敢な姿に感心した。そして年相応にお転婆な娘・ウタがその子を揶揄い、いよいよ子供が喧嘩腰になって来たのでさすがに止めようとした




シャンクス「ウタ、ケンカをしに来たんじゃないんだ」



此処には手強い保安官もいるんだな、そう言いかけた時である。殺気はないけど強者の気配が一気に近づいてきて、危険を感じないから動けずにいれば、真っ白な羽織と腰や背中に日本の刀を帯刀している少女が少年を抱きしめていたのだ。すると数秒遅れてドシーンッという音と、振動をたてて少し距離が離れた山の麓に50mほどの巨大な海王類が二体もいて。あれは見間違いじゃ無ければ少女が縛ったロープを担ぎ、子供を抱きしめる代わりに放り投げていた。そんなあまりに突然で意外な事に驚いていたが、咄嗟にオレがウタを庇って仲間も武器に手を伸ばそうとすると……



ルフィ「えっ……あ、姉ちゃんか?」


「そうよルフィ、貴方のお姉ちゃんよ!よく頑張ったわね、もう大丈夫!よかったわ無事で!!」


ルフィ「ね゛、ね゛ぇぢゃん〜……!!」


「「ね、姉ちゃん?!!」」




その子に抱きしめられて唖然としていた子供の一言、少女を「村を守ってくれる」と豪語した姉だと言うから全員が声を揃えて再び驚いた。しかもあの姉弟のやり取り、ウタがイタズラに彼女の弟を怯えさせた絵面を絶対悪い方面に捉えている。恐らく少女の様子からして、オレが咎めた言葉は一切聴こえていないだろう。しかも驚くオレ達の声にギラッと睨みをきかして振り返る娘は、子供っぼさが残った大人になりかけの顔立ちで……


少女は綺麗に揺らめくプラチナブロンドをポニーテールに結え、その花飾りと正面を向いて見えた羽織の左側にハイビスカスの花、オレ達に怒りを露わにしているその目は凛々しいルージュ色。肌の色だって日焼けを知らない健康的な白さをしていて、体型も全体的に細くて女としての発育が良い綺麗な淑女。下品な海賊達ならすぐに狙いそうなぐらい、一見か弱い清楚系な乙女のようだ。そんな子が海王類を二匹も担げて、放り投げれる筋肉と戦闘力なぞ想像出来やしない……


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