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転生しちゃった元鬼殺隊士の救済録

第16章 ショップ壊滅事件と王下七武海



すると全員が無言で壁が吹っ飛んで直近にあったマリンフォードや大海を望める景色を見、それから海賊と海軍なのに仲良く揃ってテーブル上に立っている私を振り返った。因みに、おつるさんや祖父やクザンさんからは「やりすぎ」という呆れた視線が注がれているけど、後行だった私的に彼方が悪いし反撃するのも仕方がない。なので一先ずの抜いた武器を納刀してから片手で口元を覆い、もう片方の手で遠くを見る仕草をしながら笑顔で一言。



「あらまぁ、防御するだけの筈が勢い余って迎撃しちゃいました……。彼らに謝る気は一切ありませんが、この壁壊したのは私ですものね!修理費は負担しないと……!」



さすがに物損は申し訳ないので一部負担を検討しようと呟いていると、センゴク元帥と三大将が頭を抱えて祖父が煎餅を片手に爆笑するのを、おつる中将が誰にでもなく「まったく仕方がないねぇ」と苦笑して。そして後の四人の七武海のミホークさんとジンベエさん、ハンコックさんとくまさんは全員がドフラミンゴ達を「バカ者共め」と悪態を吐いて呆れ顔で罵っていた───────









その後、男嫌いで海軍本部に来るのを嫌がるハンコックさんを一番に、くまさんとミホークさんも次いで壁が壊れた場所から飛び降りるように帰った。けれど最後に居残っていたジンベエさんは他の面々のように早々に帰ろうという様子が無くて、何故か祖父と私に神妙な表情で「話がある」と。そう言われたので私達二人はジンベエさんと会議室に残ったまま、目に見えてげっそり疲れた様子の三大将や元帥やおつるさんが出て行ったのを見送った。



「……全員行きましたね。さてジンベエさん、私達にお話というのは?」


ジンベエ「何日か前にお前さん達が暴れてくれ、ぶっ壊してくれたヒューマンショップ事件のことじゃ……。あそこには魚人が沢山おった、もちろん他の種族の者も山ほどな……。ワシは魚人を代表して礼を言いに来たんじゃ。捕まっていた同胞達を助けてくれて.感謝する」



一応海兵である私達相手にそうまで言ったジンベエさんは、何と直角になるほど綺麗に頭を下げていた。最敬礼だ。『海峡ジンベエ』は義理堅い人とは聞いてはいたけど、正に噂通りの優しい人だと思う。けれど私もおじいちゃんも人助けなんて当然の事だし、天竜人の振る舞いがずっと嫌だと思ってやっただけ……
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