第16章 ショップ壊滅事件と王下七武海
ドフラミンゴ「フッフッフッ、よぉチビ娘……てめぇとガープが暴れてくれたおかげでオレァ、秘密の仕事に被害が出ちまったんだが……どうしてくれるんだ?あ゛ぁ?!」
「あらあら、秘密のお仕事に被害が出たんですか?それはどうもごめんなさい、身に覚えがありませんし、そんな大嘘よく海軍で言えますね、どうせ碌でもない海賊行為だったんでしょう?人情仁義を欠た人に慈悲は無いのでザマァですね!不満は地獄のやらかした人達に言ってください」
ドフラミンゴ「チッ……!!そんな生意気な口は、塞ぐか喉を焼いて黙らせてやろうか?ミジンコ嬢ちゃん」
どうやらドフラミンゴは私とガープの任務で何らかの被害を受けたらしく、私が笑顔を貼り付けながら「仕事なので」と臆せず言い返すと一層苛立った彼が大きな舌打ち。そして更に不機嫌になって真っ赤なサングラス越しに私を鋭い眼光で睨みつけるドフラミンゴが、今にも攻撃しかねない怒気や殺気を漲らせて馬鹿にするような嘲笑を浮かべていた。
そんな冷戦を繰り広げる私達に会議室の空気も一気に張り詰め、海軍側からおじいちゃんがドフラミンゴへ向けて「なんじゃとぉ?!!」と机を殴り壊して腹をたてる。立ち上がった祖父を片手で止めた私は、変わらずにっこり笑顔のままで威圧感を放ちながら毒突き返してやった。
「生憎と被害報告に貴方関連の話は無いですね、嘘はいけませんよ?それに貴方の方こそ中年で上半身が露出なんて恥ずかしいですよ、ファッションの趣味が性癖ってことでしょうか」
「「!!!」」
「「くくくっ……/キシシッ…… ブハッ」」
ドフラミンゴ「あ゛あ゛?」
そう言って天夜叉と呼ばれる男を相手に臆さず、笑って平然と振る舞う私に初対面の七武海達がやっぱり意外そうに私を凝視して。全員がまじまじと見て来るぐらい威圧感に驚いたようだが、中でもお腹だけ異様に太ったゲッコー・モリアさんと、右手がフックで目の下に一直線の縫い目と傷跡があるクロコダイルさんは相当台詞がツボだったらしくて肩を震わせて。我慢も虚しく吹き出した。
センゴク「ええいっ!!やめんかお前達!!!会議の前だというのに!!!」
ドフラミンゴの苛立ちが私から二人に移ったと同時に、再びダンッと机を叩く音がしたと思えば悲痛に訴えるセンゴクさんの叫び声が轟いた