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転生しちゃった元鬼殺隊士の救済録

第13章 里帰り





凪の帯(カームベルト)を通過したら海王類とお別れし、それから大体ニ日をかけてドーン島に到着した。途中では嵐や渦潮なんかにも晒されたけど、海を泳ぐ魚達や空を飛び交う鳥達が騒ついていたし、見聞色の直感に等しい嫌な予感、海軍になるのに航海術を習っているので何とか回避できた。因みに正規のルートじゃないのでその航路より更に難関であり、普通のたいしょほうじゃないのは知らなかった。だってこの通り大丈夫だったし、繊細じゃないので……


おかげで無事にドーン島のフーシャ村の港に着けば、懐かしい村の住人達が私を見かけて驚いていたが、すぐに皆が気づいて囲んで「お帰りなさい!」と笑顔で帰りを喜んでくれて。そして用心棒の期間に良くしてくれた村長、それにマキノちゃんとも久しぶりの挨拶をすませた。そして第二の実家と呼ぶべきコルボ山のダダン一家のアジトへ足を運び、「ただいまぁ」と間延びした声を出してアジトに入ってみると……




ルフィ「あ、姉ちゃん!!姉ちゃん帰って来た!!」

エース「分かってるっつーの、落ち着けルフィ!おかえり姉貴!」

「「うぉぉお〜んっ!〜っ!!」」

「ぐふっ!!」




最初は満面の笑顔のルフィに抱きつかれ、エースがつんけんしつつも私の服をそっと掴んで来て。それでもって極め付けは涙ぐんだ山賊達がルフィ達ごと私を、と言うか、正面どころか全周囲い込んで三人纏めて思いっきり突進されてしまった。彼らの全力の抱擁はルフィ達まで窒息しそうな勢いだったのだけど、普段からこんな騒ぎを喧しいと一蹴しそうなダダンでさえ山賊達の体の隙間から見れば、、一人奥で「立派になって」と両目を潤ませながら泣くのを必死に我慢して……。だから「今はそれより皆を怒って?」とツッコミたかったが、暑苦しいし息苦しいしいので山賊達の体をバシバシ叩いて強制的に退かせた




「ゲホッ……勘弁してくださいって……っ」

エース・ルフィ「「何すんだよ?!」」

「いやぁ、すまねぇ!大丈夫か?!」

「久しぶりに会ったら元気そうだし、感極まってついな」




咳き込みしつつも解放されて姉弟三人で怒ったのだけど、悪気の無かった山賊達は苦笑い混じりで私との再会を喜んでくれていて……。そうやって明るく迎えてくれる皆に、相変わらず賑やかだなぁと懐かしさで頬を緩ませた
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