第1章 貴方は誰を選びますか (烏 青 音 梟)前編
『男バレのマネージャーやってるのに何でって感じだよね…。日向くんが誘ってくれて月島くんたちと出会って…この人達となら大丈夫だって思ったの。』
「じゃぁ僕が手引いたとき…」
ピクっと揺れた肩を僕は見て見ぬふりした。
『…っ月島くんが嫌なわけじゃないの!
ただ、昔いろいろあって。急だと…今も体が勝手に反応しちゃうの…。ごめんね月島くん…。』
「いや僕は別に…むしろこっちがゴメン。」
それなら合宿の日のことも納得がいく。あの日は先生が見回りに来たとかいって菅原さんが急いでを布団の中に隠してた。でも…菅原さんとはずっと昔からの仲だって聞いてたけど。
『合宿の日は…』
「うん」
『布団に隠してくれた人が誰かわからなくて…バレー部の誰かだって必死に考えたんだけど…昔のこと思い出したらパニックになっちゃって。』
「でも菅原さんは…」
『孝ちゃんだって気づいたときには私多分すごい震えてて…それを悲しそうに見てる孝ちゃんに耐えられなくて逃げたの。』
「東峰さんが追いかけて行ったのは…?」
『旭さんは、私が帰り道にサッカー部の人に絡まれてるところを助けてもらったことがあって…。その時に昔の話をしたから事情を知ってて追いかけてきてくれたの。』
「あ、そう…なんだ。
なにも知らずにゴメンね。」
東峰さんは知ってるんだ。
が何で男を苦手か。そんなこと僕に関係ないのに何でこんなにモヤモヤするんだろう。
『月島くんが謝る必要ないよ!
私が何も言わずに飛び出したから…
きっと先輩方も変に思ってるよね。』
「あ、いや…東峰さんが戻ってきたとき、キミが体調不良だとか何とか言って説明してたから特に問題は無いと思うよ。僕はなんか気になって…聞いただけだから。」
『そうだったんだ…。
だから西谷さん…。』
「なにかあった?」
『いや、次の日西谷さんが荷物もってくれたり、水分とってるかっていつも以上に気にかけてくれたから…。』
「あぁ。あの人キミにゾッコンだからね。」
よくあんなにオープンでいられるなーと感心する。僕なら好きな子にあんなの無理だ。嫌われたら…とか考えちゃうデショ、普通。ていうかそもそも恋とかよく分からないし。