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あなたと紡ぐワンピース

第1章 夢の始まり


まずは自分の装備を確認する。

海軍の制服。羽織ったジャケット。左手には愛刀である自分の身長程の太刀を持ってる。

ここからどうやって誰にも気付かれずにルフィを助けるか。

考えろ。腕っ節がそこまで強くないボクはいつも頭をフル回転させていた。
天気を確認する。
─今にも降り出しそうだな
─雷も落ちそうだ…

ニヤリと口元が上がる。

大丈夫。救える。

ちょっとは目につくかもしれないけど、ルフィの命には変えられない。


ルフィとバギーが処刑台の上でどんな会話をしてるかはよく聞こえない。
ボクは会話じゃなく、バギーの様子だけを観察する。

どこで動くか、




は海賊たちをすり抜けながら抜刀する。
太刀はバチバチと電気を帯び、空もゴロゴロ鳴り出す。

バギーは処刑台の上で大きく刃物を振り上げ


─処刑台を…!切る!!!


「わりぃ!おれ死んだ!!!」


─死なせるか!冒険はこれからだ!ルフィ!


処刑台目掛けて太刀を振り抜く


〘ゴロゴロ ドーーーーーン〙


立ち止まらない!
ルフィは大丈夫。
このまま物陰に隠れろ。

サッと物陰に隠れ、太刀を鞘に収める。

大丈夫。みんな処刑台の上にしか意識がいってなかったはず。

処刑台を振り返ると、そこには焼け焦げた残骸と麦わら帽子を拾うルフィが居た。

─ゴム人間で良かったよ、ホント。


混乱で、現場はめちゃくちゃになったけど、スモーカーさんが立て直そうとしてる。
一難去ってまた一難…さすがに、今ここでスモーカーさんの前に出る勇気はない。
どうにか海に出れば何とかなるはず、そう思いながらバギーの仲間たちを倒していく。
ここでコイツらを足止めすることが、ルフィの船出の手助けになるはず。


そうこうしてる間にルフィは無事に出航した。


どさくさに紛れ、港でルフィ船出を見ている。


「あはは。逃げられちゃいましたね」

自分でも白々しいと思う。苦虫を噛み潰したような顔をするスモーカーさんに笑いかける。

「お前…」


何かを言おうとしたスモーカーさんの言葉は最後まで聞けなかった。

何故か海へ引き摺られていて、気づいたら腰に巻き付くルフィの腕


「え?っっぎゃぁぁぁーーーーーー!!!!!!」


とんでもない声が出た気がする。


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