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あなたと紡ぐワンピース

第1章 夢の始まり


外は嵐のように雨と風が強かった。


みんなで、外に出るとちょうど大きな壁のような大陸が見える。


「あれが…レッドラインか。」


バタバタとウソップさんとサンジさんが舵をとりにいく。

ぐんぐんと海流に引き寄せられてレッドラインに近づいていく、その先には山を登る運河が見える。

一歩間違えれば山に激突して終わりが想像できる。


「ずれてるぞ、もうちょっと右!右!」

「右!!?おもかじだァ!」
「おらァァ!!」


大の男2人でそんなに力を込めたら危ない、と思ったらボキっと折れた。

船の進路を見ると山にぶつかりそうだった。


「ルフィ!!!!」

「ゴムゴムの…!!!!」


ボクが叫ぶと同時にルフィは麦わら帽子を投げ渡して船外に駆け出す。


「風船っ!!」


体を大きく膨らませ、山と船の間に入り船の進行角度を直す。


それを見届けて、船外に居るはずのルフィに手を伸ばす。
ルフィは手を伸ばしてボクの腕に捕まる。

「う…重っ…」

船の速度と相まってルフィがなかなか引き寄せられない。


「危ねぇ!」


手摺に捕まって踏ん張るけど少し体制を崩しそうになった瞬間、ゾロさんがお腹に手を回して支えてくれる。
遅れてサンジさんも来てくれてルフィを引っ張る。

バシィッと音を立てて船に戻ってくるルフィ。


「いやぁー危なかったなぁ!」

「危なかった…」

「危ねぇよ!お前女なんだから無茶すんな!!」

「いやぁー腕っぷしには自信があったんですけど…すいません。」


ゾロさんに怒られる。
海軍ではスモーカーさん以外には基本男扱いだったので、女扱いにはちょっと照れくさい。


「ちんちくりんなんだから、無理すんな」


サンジさんもジロリと睨んでくる。
これは女扱いというより、ガキは大人しくしてろって意味に聞こえる。


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