第1章 夢の始まり
「コレクションとは!今はローグタウンに置いてきちゃったのでまた始めからになりますが、何を隠そうボクは手配書マニアなのです!言うなれば海賊オタク!!!
名だたる海賊の手配書に本人の手形やサインを集めるのが夢なんです!」
「お前…よくそれで今まで海軍務まったな…」
呆れた顔をするウソップさん。
「はい。よく怒られてました…置いてきちゃったあれはきっと処分されちゃうだろうな…」
コツコツ集めたのに。
もったいない。
ちなみに、立場上捕まえた海賊のものばかりなのもご愛嬌。
「あははは!相変わらず変なやつだなぁ!」
「ルフィにいわれたくない…」
「あ!そうだわ!、ちょっと確認したいの。この海図これで合ってるのよね?」
「はい。んー…合ってますね。間違いないです」
ナミさんが見せてきたのはグランドラインの入り口の海図。
確かに始めてみる人には衝撃的かもしれない。
「っていうことは、そういうことで間違いないのね?」
「はい。」
「ん?どういうことだ?」
「グランドラインに海賊として入るには、山を登ります。」
ルフィ始め他の方々はピンときていない様子。
「えっと、聞いた話ですけど…海流が山を登っているらしいです。」
「やっぱり…」
「船で山を登る!?そんなことできるのか?」
「そんな事して大丈夫なのか!?うっ…船で山を登ってはいけない病が!」
「そもそも、グランドラインに入る方法は、2つしかないです。山を登るか、カームベルトを横切るか…」
もしかすると、自分も知らない方法はあるかもしれないけど
「カームベルト?」
「はい、グランドラインを囲む様に存在する風も波も一切ない特殊な海流です。それだけじゃなく、大型海王類の巣でもありまして…
ここは、基本海軍の軍艦じゃないと通れません。例外もありますが。」
「そうよね、わかった。やっぱりこの方向であってるわ。」
もうすぐ、レッドラインに近づくらしい。
「ところで、この船操舵手は?」
「その時々で、基本は私よ」
「いないのか…じゃあ、仕方ないか。なかなかですからみんなで外で指示を出し合った方がいいです。場合によってはルフィの力が必要かも。」
「おう!任せろ。」
グランドラインに入るという事は命懸けなのだ。
まずはここでふるいにかけられる。