(HQ|R18) セックストイを使わないと出られない部屋
第9章 ディルド
【デイルドと及川君と侑君】
♡ お相手は二人から求愛を受けている岩ちゃんの後輩の女の子
≫侑side
「えらいこっちゃ…」
「そうだね…。えらいことになったね」
ありえへんやろ、これ…。具体的に説明したら規制音入るし映像にしたらモザイク必要なやつやん。
「んで?これが俺らのお題って?」
「あの…、これって……」
「これはあれだね。18禁コーナーとかAVとかで見る…」
「大人のおもちゃ、やな」
箱の中に入っていたのはちんこの形したディルドとローション。男二人と女の子一人に対してこれを使えとか正気やないやろ絶対。
「あ、待って。メモに何か書いてあるよ」
「え?マジで?」
「えっと……、こちらの玩具をご使用の際は“三人で”仲良く使うことが条件となりますぅ?はぁ?!」
「それってどういう意味ですか?」
「いやどういう意味って言われても…。なぁ及川君…」
「いや、さすがに頭抱えて悩むレベルだよ」
「せやな…」
「だってこれさ、3Pしろってことだよね?」
「え?」
「俺もそう思た」
「しかも“仲良く”ってことはあっちの穴用に使えってことなんだよね」
「待ってください、今なんて?」
「せやから、これ、多分、尻の穴用…。いちかちゃんの……」
「へ…?」
いちかちゃんは一点を見つめたまま絶句していた。そら固まるわな。下手したら経験もないかもしれへんのにこんな状況になって俺がいちかちゃんサイドやったら泣いてるわアホ。
ほんでもう一つ文句言いたいんがこのオマケのような及川君の存在。
今日は練習終わりにでもいちかちゃんデートに誘ってええ感じになったらOKもらう前提で告白してキスくらいまで進めたらええかなって妄想してたのに、よりによってこんないけ好かん奴と密室に閉じ込めらてるほんまあり得へん。
「言っとくけど俺だって宮君とセットとか嫌だし最悪なんだからね」
「なんや人の心が読めるんかいな」
「いや、だって俺、天才だし」
「はっ、アホらし…」
年上やし一応同じチームってポジションけど高いプライドへし折ってやりたなるわ。あー、この状況、どないせいっちゅうんじゃ…。