(HQ|R18) セックストイを使わないと出られない部屋
第4章 オナホール
【オナホと月島君】
♡ お相手はセックス経験のない彼女
≫蛍side
この状況、理解しろと言う方が無理がある。しかも箱の中身は赤と白の縞模様が印刷された筒状のもの。大型のディズカウント店では恥ずかしげもなく売られていていつも冷ややかな目で見ていたそれ。
「あり得ない…」
「これってあれだよね?男の人が使うやつ。初めて見ちゃった」
こんな状況にさえならなければ二人でこんなものを見つめる羽目にもならなかった。
「ねぇ…」
「何?」
「蛍君もこういうの使ったりするの?」
「使うわけないでしょ」
「そうなんだ。男の子だからあるのかと思った」
「皆が使うとは限らない」
「そうだよね。…でもこれを仲良く使わないと出られないみたいだよ?」
「………意味が分からない」
「私がしてあげたらいいのかな…?」
「その前に僕たちはまだそういうことすらしてないでしょ。無理に決まってる」
とにかく扉を管理してる方が観念して開くのを待つしかない。さすがにデスゲームみたいな非人道的なことにはならないと思うし。
「とりあえず待と…」
「私はいいよ」
「何言ってるの?意味分かって言ってる?」
「だって付き合ってたらキスだけじゃ終われないってことくらい分かってるし。いつそういうお誘いが来ても大丈夫なように心の準備くらいはしてたもん」
「それは今じゃないでしょ。こんな異常な状況なのに」
「でも…」
「ずっと待ってたらそのうち開くでしょ?」
いちかは答えずしばらく黙り込んだ後、箱の中のものを取り出し封を開けた。
「言っとくけどしないよ」
「蛍君…。いいからそこ、ベッド、座って…」
「聞いてる?」
「私がしてあげるから」
普段は見せない強気な声色と真剣な表情に何も言えなくなる。