桜舞い散る君想ふ【ONE PIECE/鬼滅の刃等短編集】
第16章 なないろThursday【宇髄天元】
またアイツを抱きたいと思っていたらから「会わない?」ってLINEが来て俺たちの関係は始まった
中毒のように一週間経つと自然とを欲するようになっていて、いつの間にか以外とシたくなくなっていく。
正確には欲情しなくなっていた。体が欲しているのはで、俺の細胞が以外を受け付けなくなっていた。
それほどまでに溺れていくと綻びはいつだって生じるもので、俺は転機を迎えることになる
──土曜日 11時
との約束の日
外で会うのも、昼間に会うのも、誘うのも初めてのこと
生憎の雨だったが、約束の場所に向かうと既にそこにらしき人物が待っていて真っ黒な傘で身を隠すようにしているのがわかる。
それに引き換え、俺は堂々と透明のビニール傘を差して意気揚々との前に向かった
「おーい、ごめんな。お待たせ〜」
「あ、いや、うん!良いんだけど…本当にこんなところで会って大丈夫?」
「当たり前だろ?やっと俺のターンが来たんだからよ」
「俺のターン?何のこと?」
わけがわからないと言った顔をしてこちらを見上げるが可愛くて雨に濡れることも気にせずに顔に手を伸ばして頬に触れた
触れられると思っていなかったのだろう。一瞬で後退りした彼女だが、俺は構わず一歩踏み出してその手を掴んだ。
「俺さ、一年前から誰とも付き合ってねぇんだわ。」
「…はい?」
「ずっとが別れるの待ってた」
「へ?!は、はい?!」
そう、俺はとセフレの関係になってからほんの数ヶ月で当時付き合っていた恋人と別れた。
理由は簡単だ
「だってよ、もうお前しか勃たねぇんだもん。責任取れよ。」
「ちょ!?こ、こんなところで!しかも昼間っから何言ってんの?!」
「こっからは遠慮しねぇからな?ド派手にお前を口説き落とす。」
「え、や、え、ええ…?」
困惑して明らかに動揺しているだけど関係ない
やっとチャンスが巡ってきたのだ
雲間から太陽の光が差し込むと俺の背中を押してくれているように感じた。
俺が差していたのはあの時がくれたビニール傘
そこにかかる七色の虹が優しく俺らを見下ろしている
「、お前が好きだ」