桜舞い散る君想ふ【ONE PIECE/鬼滅の刃等短編集】
第24章 桜舞い散る君想ふ【宇髄天元】※
──じゅる、じゅる…
焚き火が燃える音よりも今この洞窟に木霊するのは俺がの体を舐め回す音。
くぐもったの声も後を追いかけるように響く。
「っ、あ…、ん…!」
手で口を覆って必死に取り繕うだけど、その顔は厭らしくて唆る。
どうにももっと声が聴きたい俺は片手でを支えながら、もう片方の手を秘所に差し入れた。
──くちゅ…
「あ…、っ…、て、天元…!ま、待って…!」
ここに来てが初めて制止をした。
漸く口を覆っていた手を外すと、真っ赤な顔をしながら唇を噛み締めてこちらを見上げている。
小さな手が俺の手を止めるように掴むと、小刻みに肩が震えていた。
白く細いのに掌にはいくつものマメが出来ていてそれが剣士だと思わせるが、制止の力は決して強く無い。
その理由がただ恥ずかしさから来るものなのか、本当に嫌なのかは分からない。
だが、本気で嫌ならば俺に剣を突きつけるくらいの強さはある。
それならば…
(…今更それは無理だぜ、…?)
俺は止められた手を気にすることなく押し進めると蜜芽をツンと擦った。
「っひゃ、ぁっ!!っ、ん…!」
響いた嬌声の甘美なこと。
俺の口角は無意識に上がり、そのままぬちゃぬちゃに濡れそぼった蜜芽を優しく擦り始めた。
その様子を見て再び口を覆ったに同時に不満が募る。
漸く聴きたかった声が聴けたというのに。
「…手を外せ。声が聴きてぇ…」
「や、やだ…!」
「気持ちいいんだろ…?すげぇ濡れてる。」
「き、気持ちよくなんか…ない、もん…!」
精一杯の強がり
そんなことわかりきっている。
体は正直だ。
蜜壺からは夥しい量の蜜が溢れて、俺の指を濡らしている。
ヌルヌルになったそこは簡単に指を受け入れてくれるものだから気分が良いものだ。
問題はまだ理性が残っているだ。
俺はもう理性なんて残ってない。
この行為を止める術など持ち合わせていない。
お前も堕ちろ。
俺に堕ちてしまえ。
「…だったら…、ド派手に気持ちよくしてやるよ。」
その瞬間、俺を見たの表情は絶望感と期待感のどちらも感じられて俺の背中を押してくれた。