桜舞い散る君想ふ【ONE PIECE/鬼滅の刃等短編集】
第3章 ホワイトレディ【トラファルガー・ロー】※
虚な目で喘ぐがひどく煽情的で美しい。
外の月明かりがカーテンの隙間から入ってくる。
唇を塞ぐとふんわりと酒の匂いとのフルーティーな香水の匂いが混ざって興奮した。
「ろ、ロー…、ま、またい、き、そ…」
「ああ…、オレも、イくから…少し我慢しろ。」
お互い絶頂に向かい、更に奥深く抽送を繰り返す。
滴り落ちる程の愛液でスムーズに動かせるが、ズチュ、ヌチュという音が自分の部屋にいやらしく響いている。
彼女の腕をベッドに縫い付けるように掴むとガンガンとの最奥に打ち付けるとビクビクッと痙攣して内壁がググッと締まる。
それと同時に自身も腹の上に熱く白い精液を吐き出した。
お互いの息遣いだけが部屋の中に聞こえるが、しばらくするとはすやすやと寝息を立てて眠りに入っていた。
「……何してんだ、オレは。」
自分の下にいるを見て、やらかした感はあったが、後悔はしていなかった。
コイツを抱きたかった。
自分のモノにしたかった。
振った男に感謝すらした。
だが、翌朝、が何一つ覚えていなくてムカついた。
あれだけの濃厚なセックスをしたのに、何一つ覚えていないどころか、自分のことを"トラファルガー先生"と呼ぶ彼女に一瞬で手に入れたものをすぐに奪われた気分になった。
「ごめんなさい、本当に。あの、忘れて頂いて大丈夫です…!先生にご迷惑をかけてしまいすみません…!わ、わたし、帰りますので…!本当にごめんなさい!」
言葉を返す間もなく、荷物を持って謝りながら逃げるように帰って行った。
酔った勢いでセックスしたのは間違いないが、責任を取るつもりだったのであんな風に逃げ帰られたのは屈辱だった。
今までそんな女などおらず、初めて自分を拒絶した女だった。
がいなくなった部屋の中が妙に虚無感を生み出していた。
アイツの匂いと昨日の行為の生々しい匂いだけが感じられた。