桜舞い散る君想ふ【ONE PIECE/鬼滅の刃等短編集】
第3章 ホワイトレディ【トラファルガー・ロー】※
話してる途中で自分の名前は・だから覚えてくれと言われてあまりにしつこいので、仕方なくと名前で呼んでやると満足そうに頷いた。
だけどテッペン間近になると急に立ち上がり"シンデレラなので帰ります〜!"とフラフラしながら荷物も持たずに出て行こうとしたので、ため息をつきの分のチェックもしてやり、アイツの荷物を持って追いかけた。
何でオレがあんな奴の介抱をしないといけないのだ。
面倒だ。
だが、同じ病院で働いてる看護師がのたれ死んでたらそれこそ夢見が悪いので仕方ないと腹を括った。
今日あそこの店に行った自分が運が悪かったのだと言い聞かせた。
「おい、タクシー拾ってやるから大人しくしろ。」
「はい!!わかりましたー!先生!カッコいーーです!!」
そう言いながら腕に抱きついて離れないにため息しか出ない。
酔っ払いはめんどくせぇ。
だが、タクシーを拾う直前に自分の腕に捕まったまま寝始めてしまった彼女に最悪の事態だと頭を抱えた。
住所言えんのか?
「おい、起きろ。タクシー来たぞ。おい。」
本格的に寝始めたにタクシーの運転手も困り顔。
仕方なく、自分の家に向かわせて泊めてやることにした。
とんでもない女と知り合ってしまった、いや、元々知り合いではあったが。
彼女の身体を抱えて、部屋まで連れてくるとベッドに転がした。
んー…と寝言のような声に振り向くと服を全部脱ぎ出した。
「…お前、無防備すぎるだろ。」
さすがの自分も職場の人間とどうこうなるつもりなどないので、見ないようにしてふとんをかけてやったのだが、その場を離れようとすると服を掴まれていることに気付いた。
「…わたしって、おんなとしてみりょくないですか?なんでふられちゃうんですかね。
ほんとは…、ほんとは…あいされたい…んです。すなおに、なれないんです…」
酒で紅潮した顔
目に涙を浮かべて自分を見るこの目の前の女に急に欲情した。
自分の下で自分の名前を呼ばせて喘がせてやりたくなった。
気付いたら腕を掴み、唇を貪っていた。