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桜舞い散る君想ふ【ONE PIECE/鬼滅の刃等短編集】

第19章 日傘の贈り物【宇髄天元】※完結しました。10/19






道ゆく人は日傘の中でいちゃついてるカップルに見えただろう。
でも、私たちは会えなかった時間を埋めるように日傘の中でキスを続けた。

暑い日差しと共に唇まで溶けてしまうのではないかと思うほどに、甘く優しい時間を共有すると心が満ち足りていく。


どちらかともなく離れるとやっと二人の目線が絡み合う。
宇髄さんから返された日傘を片手に持つともう片方の手を握られた。


「今日の夜、家行くから。」

「は、はい。」

「ちゃんと連絡先登録しておけよ。"彼氏"なんだからよ。」

「ふふ…。はい。」

 

日傘で始まった恋は日傘の中で実り、そして味気なかった景色に再び彩りをもたらした。

それは大切な贈り物。
日傘がくれた唯一無二のあなたと言う宝物。





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