第12章 要注意人物/忍足侑士
「そない怖い顔せんでもえぇやん…。服は暑い暑いゆうて、お嬢ちゃん自分で脱いだんやで?」
「…」
疑いの眼差しを向ける私。
「ほんまやて…。まぁ…毛剃ってしまったんは、完全に俺の趣味や…すまんなぁ」
「いや…。すまんなぁって言われても…。ほんとに何もしてないんですか?」
「あんなぁ、お嬢ちゃん…。考えてみぃ?裸の女性が一晩中隣に寝てたんやで?どんだけ我慢したことか…」
忍足先輩は、メガネを指でクイッと治すと真剣な顔してそう言った。
「だから、少しくらいご褒美貰ってもかまへんよな…?」
吐息混じりの声でそう言うと、端正な顔を私に近づけてくる。
キスができる距離まで顔が近づくと、私は思わず目をキュッと瞑ってしまう。
先輩の唇が私の唇に優しく重なると、長い舌がゆっくり私の口の中に入ってきた。
付き合ってもない人に、酔った勢いでラブホテルに連れ込まれてしまい、その流れに逆らえないままに体を許してしまうなんてダメなこととは思いながら、綺麗な瞳に吸い込まれ、低く艶っぽい声に痺れてしまう。
「んっ…ふっ…」
次第に私の口から吐息が漏れ出す。
「お嬢ちゃん…かわいいなぁ…」
そう言うと、既に露になっている私の胸元に手を伸ばし、硬くなった蕾をそっと撫でた。
「あっ…」
自然に漏れてしまう女の声に恥ずかしくなってしまい、私は手で口を抑えた。
「かわいいで…?もっと鳴いてや…」
先輩はそういうと、私の蕾をキュッと摘んだり指で転がしたりといじめた。
「あっ…やん…」
何度も何度も私の口を封じながら、蕾に刺激を与える。
私は太ももにつーっと垂れてくるものを感じた。
いつもなら、毛が絡めとってくれる私の愛液が、何の抵抗も受けずに滴り落ちてきていた。
膝立ちをしていた私は、ベッドにシミを作るほどに愛液をこぼしていた。
「エロい子やなぁ…溢れさせすぎやで…」
そう言うと忍足先輩は、私を膝立ちにさせたまま濡れたそこに指を入れてかき混ぜた。
「あぁっ…んんっ…」
私は思わず、先輩の肩に手をついて体重を預けた。
ぴちゃぴちゃという水音が激しさを増していく。
「せんぱ…いっ…!それ…だめぇ!」
私は果てたと同時に倒れるように先輩の上に重なって、2人はベッドに横になった。