第1章 ピンク色した世界/桃城武
キーンコーンカーンコーン…
「あ、本鈴…」
がそう言って教室のドアの方へと体を回転させた。
その背中を、ギュッと後ろから抱きしめて俺の方へ引き寄せる。
「ちょ、桃城くん!?授業始まってるから!行かなきゃ!」
「ごめん、ちょっと顔だけこっち向いて。」
「え?もも…」
くるっと振り返った瞬間、の口を俺の口で塞いだ。
「!?」
は何やらモゴモゴ言ってるが、聞いてやらない。
あー。やっぱり思った通り柔らかい唇だぜ。
ちょっと湿り気があって、俺の唇に吸いよってくる感じがたまらない。
俺は食べるみたいにしての唇を無我夢中で啄んだ。
次第にどちらからともなく口を開け、お互いの舌を絡ませ合った。
の体をこちらに向かせ、背中に手を回しながらお互い離れられずにいた。
さすがに付き合って10分もしない内に、ヤるのは節操ねぇよなぁ。
俺は制服のスラックスの上からも分かるほどパンパンに膨れ上がったそいつを落ち着かせようと悶々としていた。
「桃城くん…?」
なんて言って、ちょっと頬を赤らめさせながら俺を見上げるを見て、俺の理性はぶっ飛んだ。
「今のはお前が悪いな。お前が悪いぜ。」
「え、なに…ひゃっ…」
俺は制服の下から手を入れて、ふんわり膨らんだ胸に手をかけた。
「あれ?もう立ってんじゃん。もしかして期待してたのか?」
「んっ…いじ、わる…」
俺はキュッキュッとリズミカルに頂を摘んで、引っ張ったり弾いたりした。
俺が刺激する度に、ピクンと小さく跳ねるのがたまらなく可愛くて何度も何度も可愛がった。
「桃城くん…ちゅーして…?」
潤んだ瞳でこんなこと言っちゃうのが、天然か計算かは
分からないが、俺自身もピクピクと反応してしまうのが分かった。
言われるがまま、の口を塞ぎ、2人の吐息を混ぜあった。
手近にあった机にを座らせて、足を開かせる。
「いい眺めだぜ…」
「恥ずかしいよ…」
「自分で下、脱いでみせて」
俺がそう言うと、ふるふると小さく首を振る。
「じゃあ、これで終わりにするか?」
俺も我慢の限界のくせに、わざと意地悪くそう言うと、は渋々自分の下着に手をかけた。