第1章 *
私が答える前に、私の胸元に太一が顔を埋めた。
私の反応を見ながら、蕾を口に含んで舌で転がしたり、
たまに噛んだりといじめ尽した。
緩急のある刺激に自然と私の腰が動く。
「まだ上しか弄ってないのに、腰動きまくってんじゃん」
太一がにやりと笑って、私を見下ろした。
すると、いきなり太一が私の湿った所に指を入れてきた。
「痛…っ!」
私は思わず顔を歪める。
「あっ…んぅっ…」
「ちゃんと俺のこと見て。今お前を抱いてそんなにぐちゃぐちゃにしてんの俺なんだって、もっと感じて。」
そういって太一はクチュクチュといやらしい音を立てながら、中を掻き回した。
「あっ!太一、そこダメっ!」
太一の指が、私の1番気持ちいい所に当たった。
「ここ?」
太一は嬉々として、ピンポイントでそこを執拗に責める。
「あっ…あっ…ダメぇ…!!」
私の声が一段と高くなり、太一の腕に爪を立てながらしがみつく。
太一の動かす手が早くなり、私の腰がこれでもかと浮き上がり、ぷしゃぁっと太一の腕に水しぶきがかかった。
「エッロ…」
太一は手にかかったそれを舐めながら、恍惚な表情を浮かべた。
そんな太一を私は肩で息をしながら涙目で見上げる。
まだヒクつく私の中に、これまでとは比べ物にならない質量が入ってきた。
「やぁっ!イッたばっかりだからぁ!」
私の訴えも虚しく、太一は腰を振った。
「はっ…締めすぎ、だろ…。やば…」
「いやぁ!太一、もう!ダメぇ!」
「いいよっ、一緒に!」
そう言うと太一は自身を抜いて、私のお腹に白い液を吐き出した。
そのままパタンと私の横に寝転び、私の髪をくしゃっとかきあげた。
「ごめんな、はな」
消え入るような声で太一はそう言った。
「私もごめんなさい。太一、好きだよ。」
そう言って、太一のおでこにキスを落とした。
「俺も、お前のこと、思ってた以上に好きみたい。」
私は「何それ」と言って、私たちは顔を見合わせて笑った。
Fin.