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【Dグレ夢】TRICOLORE【長編】

第6章 第五話 復活の葉


「これだな」

ユキサが頷いたのを確認し、神田がゆっくりと近づいた。
神田が幹に手を伸ばしたその時…。

「ぐっ…!!」
「神田!」

吹き飛ばされた神田の元へ、ユキサが駆け寄る。
と、後ろから声がした。

「あなたは…!」
「これで、これでヤコブを…!!」

ダッと走り出したフレイ。
だが樹の元へ辿り着く前に吹き飛ばされてしまった。

「ヤコブ…ヤコブ…!!」
「よせ!」「危ない!」

起き上がり、なおも足を止めないフレイに神田とユキサの言葉は届いていない。
壁にまで叩きつけられたフレイは、そのまま倒れた。

神田が、スラリと六幻を抜く。

「六幻…!!」
「ショートカット『シールド』!」

樹から吹かれる衝撃波を、ユキサがシールドで止める。
そして、高く飛んだ神田は…。

そのまま、樹を真っ二つに切り倒した。
樹の中にあったのは、やはりイノセンスだった。



「イノセンスを回収した。戻るぞ」

頷いたユキサ。
その後ろからフレイがおい、と声をかけてきた。
神田の元へ歩き、胸倉を掴んだ。

「それをよこせ!ヤコブを生き返らせるためには復活の葉が必要なんだ!!」
「これは復活の葉じゃない。イノセンスだ」

とにかくよこせ!と叫ぶフレイを振り払い、神田がフレイを見る。
ユキサが駆け寄り、そっと声をかけた。

「イノセンスに、命を甦らせる力はありません。…理由はわからないけど、このなんでもない樹にイノセンスが宿って、葉を光らせた」

その葉を見て、人々が勘違いしたのだろう。

「葉を取りに来る人が多くて、このままでは枯れてしまうと思ったイノセンスが、異常気象を起こしていたのだと思います」

ちらりとユキサが神田を見ると、神田は小さく頷いて出口へと向かう。
あとに続いたユキサがフレイを振り返ると、フレイは俯いており、表情が見えなかった。
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