第5章 第四話 黒の教団壊滅事件!?
「?」
なんだろう?とアレンとユキサが顔を見合わせた。
リナリーが皆さんもどうぞ~とコーヒーを配ろうするが、そのロボットから手が伸びてきてコーヒーを手に取った。
え?と思った時には、すでにロボットがコーヒーに口?をつけた。
「このロボットって、コーヒー飲めるんですか?」
「えぇ~?なにを言ってるんだねチミは!いくら僕の分身でも、コーヒーなんて飲むわけが…」
アレンの言葉に呑気に笑いながら言ったコムイだったが、瞬間、ゴクリと音が聞こえる。
ボッ!とロボットの頭から煙が出たかと思うと、様子がおかしくなった。
うわああああと慌て出す周囲。
「ワタシハ…コム、リン…。エクソシスト、ツヨク、スル」
素晴らしい!と喜ぶコムイだったが、明らかにバチバチと火花を散らしているロボット・コムリンを見て、リナリーも呆れていた。
そのリナリーをコムリンがジー…と見つめていたかと思うと、次に放たれた言葉に全員が青ざめる。
「コノオンナ…マッチョニ、カイリョウスル」
ええええええええ!!!
「いやだぁああああ!だめだああああ!絶対駄目だああああ!!」
泣き叫ぶコムイだったが、コムリンの暴走は止まらない。
「きゃああああ!!」
逃げようとしたリナリーを、コムリンが捕らえる。
まずいよ、まずいってえええ!!とジョニーに揺さぶられるアレン。
でもちょっとワクワクしてきた…と変な性癖に目覚めそうなタップ。
ギャアギャアと騒いでいると、そこへ彩音と不二がやってきた。
「あ…」
「…一体どうしたの?」
マテールの町で別れて以降、会っていなかった4人。
気まずそうにする彩音とユキサを横目に、問いかけてきた不二に、アレンが事情を説明した。
「室長!アイツのメイン回路はどこです!?」
バッとレーザーらしき機械を構えるリーバー。
コムイが一瞬答えようとしたが、駄目だああああ!と言って口を割らなかった。
ここまで大事に作ったコムリンを壊されたくないとの事だった。
「リナリーがどうなってもいいんスか…」
「いやいやいやいや!それもだめええええ!!!」
ぎゃいぎゃい騒ぐ周囲をよそに、彩音がユキサにスス…と近づいた。