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【Dグレ夢】TRICOLORE【長編】

第25章 第二十四話 アレンを追って


『微カニ感ジル…14番目ヲ感ジル…!!』
「!?」
「彩音!!」

―――――ドンッ!!

大きな衝撃とともにAKUMAが出現した。
彩音を巻き込んで、ピエロと共にAKUMAに食われる。
きゃああああと周囲が騒がしくなった。

「リジェネレイト!彩音!!」

ユキサが空を飛びながら声をかけるが反応はない。
咄嗟にイノセンスを発動させた神田と不二が動こうとした瞬間、AKUMAが爆発した。
出てきた姿に、神田と不二が驚きに目を見開く。

「アレン…!」

彩音を抱えたアレンが、ふわりと降り立った。



「アレン、ありがと…ッ!?」

彩音を降ろしたアレンが物凄い速さでその場を去ろうとする。
だがそれを読んでいたかのように神田がアレンのマントを引っ張り、足を引っ掛けてその場に転ばせた。
アレンの体に乗り上げ、発動を解いた六幻でアレンの首を押さえつける。

「どうもイラつくピエロだと思ったら、テメェだったか…」

知ってたな?と神田がユキサを軽く睨むと、ユキサが曖昧に笑う。
未だに口を開かずだんまりを決め込むアレンを見て、拭くもんよこせと神田は言った。
そして不二がタオルを渡すと、神田は容赦なくアレンの顔をゴッシゴッシと拭う。

「いっ…!!痛い痛い痛い痛い痛い!!!!」
「か、神田…ちょっと力の加減ってものを…っ」

実はアレンにも再生魔法をかけていたユキサが、少し顔を押さえていた。
耐えきれなくなったアレンが、神田に押さえつけられながらも足を振り上げた。

「顔の皮剥ぐ気か、バッ神田ぁぁ!!!!!」

喧嘩が始まるのではないかとハラハラしながら見守る彩音。
振り上げられた足を押し返しながら、モヤシと神田が呼ぶ。

「どうやらまだ『14番目』になってねぇみたいだな」
「!!! ………っ!!」

まさか神田からそんな言葉を聞けるとは思ってなかったのだろう。
少し驚いてから、アレンは複雑そうな表情を浮かべた。
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