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【Dグレ夢】TRICOLORE【長編】

第25章 第二十四話 アレンを追って


「あいつが請求書の店を全部覚えてると…?」
「どの店にいくら借金あるかまで覚えてると思う」

前にアレンが寝言で言ってたというユキサの言葉を聞いて、3人はアレンに同情した。

「それじゃぁそろそろ次に行こう…次は『女豹の楽園シャングリラ』…」
「了解~…!」
「彩音、足元ふらついてるけど大丈夫かい?」

大丈夫~と答えながらも、少しうつらうつらとし始める彩音。
危ないからと不二が背負うことになった。
元々彩音と不二が持っていた荷物を神田が持つ。
神田が持っていたユキサの荷物は、ユキサが自分で持つ事にした。

夜の街を、ユキサが手元の紙束を見ながら歩く。
背負った彩音は既に夢の中に入りかけていた。
ちゃんと前を見て歩けと神田に言われはーいとユキサが視線を前へ戻そうとした時、着ぐるみにぶつかる。
あ、すみませんとユキサが謝った時、ガシッと着ぐるみに抱きしめられた。
え?と思った瞬間、体に走る痛み。

「あ…っ!!」
「ユキサ!!」

着ぐるみの姿がAKUMAへと変わる。
ユキサの体へ大きな爪を貫通させたAKUMAが空を飛んだ。
瞬時に神田が六幻を発動して、AKUMAの頭へ向けて投げる。
刺さったAKUMAがそのまま下へと落ちてきた。
そのまま神田が飛んで、AKUMAを壁へと叩きつけた。
反動で爪から開放されたユキサを腕に抱える。

『ヒャヒャヒャヒャ!!神田ユウだろ、神田ユウだな!戻ってくるなんて愚かな奴!残り少ない命命命!みみっちく安らかに過ごせばいいものをよぉ』

教団に勝ち目はない、AKUMAは今もどんどん産まれている。
高笑いをしたAKUMAが叫んだ。

『おまえは地獄を択んだんだよバァァァカ!!』
「いいえ。あんたたちの方が地獄を見ることになるのよ…」

大鎌を発動したユキサが、神田と共にAKUMAを斬り裂いた。

「ユキサ、神田!大丈夫かい?」
「こっちに来るな。この煙は体に毒だ」

まだ傷が治癒されていないユキサが少しふらつくのを見て、神田がユキサを抱き上げる。
ごめん、油断した…と言ったユキサに神田も気づくのが遅れたと謝る。
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