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【Dグレ夢】TRICOLORE【長編】

第23章 第二十二話 アルマ・カルマ


何しやがった。
俺たちに何しやがった!!!

あのイノセンスは、まさか…。

始めるぞとサーリンズが言った瞬間、ユウに雷が放たれる。
味方じゃないのかよと呻き声を上げるユウに、サーリンズがイノセンスしかないのだ!と叫んだ。

「お前たちエクソシストでなければ…世界を救えないんだ!!!」

ドクン、とユウの強い感情がアレンに流れ込む。

―――なんだそれ

なんだそれ、なんだそれ…!!

「うわあああああ!!!!!」
「アレン!!」

ギュッとユキサがアレンを抱きしめた。
これは神田の記憶。
あなたはアレン、飲み込まれてはダメとユキサが叫んでキツく抱きしめる。

徐々に落ち着いてきたアレンが、ユキサと小さく呼んだ。

「よかった…アレン」
「すみません…ありがとうございます、ユキサ…」

ユキサの腕をゆっくり解きながらアレンがそう言った。
その時フッ…と辺りが暗くなる。

何?と2人が思った所で、突然ぬっとアルマの顔が出てきた。

「イノセンスが無いぃ~~~!?」
「うわぁ!?」
「アルマ…!?」

遠くからはアルマどこだ!?と彼を探す声がする。
アルマの手足はよくよく見ると血だらけだった。
今いる場所は、シンクロテストをしていた実験室だ。
あの時イノセンスがあった場所には穴が空いており、大きな導管が下へと伸びている。

「この記憶…私は見た事ないから、もしかしたらアルマの記憶かも」
「アルマの!?」
「…これが、ノアたちの目的かもしれない」

アレンとユキサが顔を見合わせ、眉を顰めた。
神田の記憶を見せ、アルマの意識を呼び起こす。
現実の世界でアルマを起こそうとしているのだ。
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