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【Dグレ夢】TRICOLORE【長編】

第21章 第二十話 14番目


建物内を走っていた彩音は今まさにティモシーを連れて行こうとしているAKUMAに出くわした。
バッと弓を構えるが、ティモシーが叫ぶ。

「だめだ姉ちゃん!このAKUMAに6秒見られたら人形になっちゃう!!」

ティモシーの言葉に彩音は反射的に壁に隠れた。
近くに倒れているリンクをちらりと見て、彩音が顔を顰める。
どうする?6秒なんてあっという間だ。
弓を構えてる間に人形になってしまう。

でもやらなければ、ティモシーが…!

「イチイバル第二開放!!」

剣を持った彩音が駆け出す。
不二たちの速さには負けるけど…。
ティモシーを抱いているAKUMAを先に倒す…!

「舞い飛べ、剣たちよ…!」

周りに浮遊した無数の剣が、ティモシーを捕らえてるAKUMAへと向かう。
煙を巻き上げた所に、彩音も飛び込んだ。
振り下ろした剣は、レベル3のAKUMAに防がれる。
ついで他のAKUMAの攻撃を受け、彩音が吹っ飛んだ。
すぐに体勢を立て直し、一度壁の影に隠れる。

「さすがに1人じゃ無理か…っ」

ぎりぎり6秒は免れたのか、体に異常はない。
だが違和感があった。
6秒…?本当に間に合っていた…?

まさか…!と彩音はユキサが戦っているであろう方向へ視線を向けた。



彩音が抜け、リンクたちの様子が気になってまともに戦えず、レベル4との戦いは激しいものとなっていた。
それでもユキサの強化の言霊でなんとか戦えている状態だ。

「しんだほうがらくなのに…なんてばからしい」
「っ…!六幻、三幻式…!!」

神田が三幻式を発動する。
更に素早くなった神田がAKUMAの背後へ周り、その体に六幻を振り下ろした。
逃げようとしたAKUMAを、アレンが道化ノ帯<クラウン・ベルト>で拘束する。

「くっ…やはり、あのおんなか…!!」
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