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【Dグレ夢】TRICOLORE【長編】

第21章 第二十話 14番目


どういう事!?と彩音がアレンへ振り向いた時、前衛で戦っていた3人が衝撃で吹き飛ばされてきた。

「レベル4…1体でも大変だったのに…!」
「リンク!とりあえず地下に早く!」
「失礼!」
「ティム!お前も行け!」

リンクがエミリアとティモシーを抱えて階段を降りていった。
5人がAKUMA2体に向き直る。
アレンがAKUMAを見ながら、唇を噛む。

「こんなに近くにいるのに…左目が反応しない…!」
「そうしゃのちから、のろいのひだりめ」
「きゃははは!われわれがいつまでもおくれをとるとおもったか、あれん・うぉ~か~!」

「私が後ろで援護するから、行って!」
「「ぶっ壊す!!!!」」

彩音が言い、神田とアレンがそう叫んで飛んだ。
彩音にフォースフィールドを発動させたユキサと不二もそれに続く。

AKUMAがけたたましい声を上げた。
瞬時に不二が『凪』を使って声を打ち破る。
そこへアレンの退魔の剣がAKUMAへ振り下ろされた。
しかしAKUMAはそれを片手で受け止めると、アレンへ向けてエネルギーを撃ち込んできた。
咄嗟にアレンを突き飛ばし、不二がそれを受ける。

「不二…!」

焦りを滲ませたアレンの呼び声。
しかしその場所に不二はおらず、AKUMAの撃ったはずのエネルギー体さえも消えていた。
そこへふわりと風が吹く。

「これはお返しするよ…!」
「うえか!!」

―――星花火!
不二がエネルギー体を何十倍にも膨らませて、AKUMAへと打ち返す。
同時にアレンも退魔の剣をAKUMAへ向けて振りかざし、彩音も無数の矢を打ち込んだ。

ドンッ!と大きな音が鳴り響く。

「やりますねぇ…」

多少の傷を負わせる事は出来ただろうが、AKUMAが平然と立ち上がる。
そうして楽しそうに、ニヤリと笑った。



「(こいつら…!はやい…!)」

キン!キン!とぶつかる音が聞こえる。
神田とユキサが少しの隙も与えず、AKUMAに連続で斬り込んでいた。
AKUMAはそれを受け止めてはいるが、徐々に体が傷つけられていく。
振り下ろされたユキサの大鎌を避け、距離を取ったAKUMAへ神田の界蟲一幻が襲った。
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