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【Dグレ夢】TRICOLORE【長編】

第21章 第二十話 14番目


屋根の上へと上がってきたガルマーたちが騒ぎ出した。

「おい!どうなってんだ!!お前、警官じゃないか!」
「じ、自分でも何が何だか…」

先程まで怪盗Gに乗っ取られていた警官の1人がガルマーに事情を説明するが、ガルマーはふざけるなと言って聞かない。
信じて下さいぃぃ~!!と必死に訴える警官の声を聞きながら、リンクが笑い出した。

「…。なにか面白い?」
「だっておかしいでしょ、大のオトナがあんな風にさ」
「キミ、まるで子供みたいだね」

僕は最低だと思うよ、とアレンが言葉を続けた。

「キミのせいでGにされた人たちのこれからの人生、メチャクチャになるんだ」
「少なくとも今まで通りにはいかない」
「…そうだね。大人も子供も関係ない。どれだけ大変な事をしているか、分かってる?」

不二と彩音もリンクを睨んで言う。
キミ、最ッ低だよともう一度アレンが言った。

「う、うるさい!!!」
「彼の者たちに力を与えん。『レインフォース』」

ふわりとアレンたちの体が光る。
鴉なら、加減しなくて済むよね?とユキサがにっこり笑うと、不二以外の3人が一瞬硬直する。
向かってきたリンクの攻撃をかわし、不二が槍を振り下ろした。
屋根が無惨に破壊され、飛んできた瓦礫でリンクの頬へ赤い一筋の線が走る。

「悪い子にはおしおきだね」
「ユキサ…絶対周助の影響受けてるよね…」

不二の威力に驚いているリンクに、ライトニングショット!と彩音が矢を打ち込み、刺さった箇所から電流が流れた。
痺れて動けなくなった所に、神田が素早く斬り込む。

ちょ、ちょっと待って…!とリンクが神田の剣撃を受け止めるが、神田の連続攻撃についていけず、徐々に体は傷ついていった。

「どうしたG、ガチの勝負は初めてか?腰が引けてるぜ」

ドカッと神田が蹴り飛ばす。
その瞬間、アレンの退魔の剣にリンクの腹が貫かれた。

「なに…これ…」
「剣だよ…。キミは刺されたんだ…」

なんちゃって、とアレンが微かに笑う。
アレンの退魔の剣はAKUMAにしか効果がない。
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