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【Dグレ夢】TRICOLORE【長編】

第21章 第二十話 14番目


「来てくれたんか~!!」
「マジ助けてください~!!」
「ジジ!?ファインダー部隊も!?」
「テメーら何やってやがる」

驚くアレンをよそに、怪盗Gの格好をして涙を流す団員たちのガラスの壁へ、神田がみしりと蹴りを入れた。
鬼の形相の神田に、ごめんなさいぃぃ~~!と団員たちは即謝った。



「自分たちも何がなんだかサッパリで…」

街の人間に奇怪なことが起こってると知らせを受けて調査しに来ていた。
その後連絡が途絶えたことで、アレンたちは調べてきてほしいとコムイから言われたのだ。

調査をしていたはずだったのに、気づいたらこんな姿で牢にぶちこまれていた。
だけど収容されたおかげで1つ大きな確信を得られた。
今回のイノセンスは怪盗Gと関係していると。

アレンと神田がじっとりと疑いの眼差しを向けている横で、ユキサが目を閉じる。
自分が感じ取れる限界の範囲内で、うっすらとイノセンスの気配があった。

「…うん、イノセンスの気配はあるかな」
「そうなの?じゃぁジジたちの言ってる事は…」
「その確信のモトは?」

アレンがジジたちに聞き返すと、1人の女性(?)を紹介する。

「この方はボネール姉さん。オレたち囚人のボスで、Gの容疑者として三ヶ月もここにいらっしゃる」
「三ヶ月も…?」「『姉さん』…??」

そんなに長い間、大変だったんですねと悲しそうに言う彩音をよそに、彩音以外は姉さん?と意気投合する。
ボネールの話によると、怪盗Gは人間ではないということだった。
G、つまり『G』HOST。
怪盗Gについて分かっていることは3つ。
イカれたコスプレと犯行前日に必ず送りつけてくる予告状…。

そしてGには肉体が無い。

「だから誰かの体使ってドロボウすんのよ。そこのバカ警部がいくら捕まえたって次から次に新しいGが現れんの」
「デタラメ言ってんじゃねェボネール!そんなこと言って罪を免れたいだけだろうが!」
「でもこんなに捕まえてる割には怪盗Gの盗みは収まってないんですよね?それに盗品もどこにいったか分からないと…」

ぐっ…とガルマーが言葉に詰まった。

「コソ泥だろうがゴーストだろうがイノセンスが関係してるってなら回収するまでだろ」
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