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【Dグレ夢】TRICOLORE【長編】

第20章 第十九話 黒の教団壊滅事件再び!?


間髪入れず神田が答え、コムイが口を尖らせて文句を言い始める。

「だいたいさー、こんな事になったのはボクのコムビタンDを隠したリーバーくん達のずさんな管理のせいじゃないか。ボクばっか責めないでよ」
「でもそんな強力な薬を作ったのはコムイさんですよね?ワクチンも作らずに。管理するしないに拘わらず、まずそんなものを作らないこと、作ってしまったなら処分するのが当たり前なのでは?」

不二の正論すぎる言葉に、コムイがぐっと言葉を詰まらせる。
見た目は美人なのに中身は冷酷な不二に、近くにいたジョニーは変な性癖が目覚めそうで不二を見てドキドキしていた。

そんな中、アレンが胸を押さえて苦しそうにしているのを見て、ユキサが近寄る。

「アレン…?大丈夫??」
「…ちょっとまずいかもしれない…」

いやだ!あんなヨダレダラッダラの亡者になるなんて…!と頭を抱えるアレン。
紳士だもんね…と彩音が呟き、アレンを慰める。

「ワクチンさえ手に入れば助かるよ」
「そうかな…?」
「うんうん、頑張ろうアレン」
「そうかしら」

3人で話をしていた所に女の声が響く。
え?と3人が顔を見合わせた時、近くの窓に気配を感じた。

「わ る い こ は――――いねーがぁぁぁ!!!!」

ガッシャーーーーーン!と窓ごと壁が崩れる。
咄嗟にユキサがシールドを弾き返すと、突っ込んできた人物がバッと身を翻した。
その姿に全員がぎょっとする。

「ソ、ソカロ元帥!?」
「なんでタオル一枚!?」
「元帥まで感染したんさ!?」
「周助、何も見えない…」

不二が彩音の視線を塞ぐようにして抱きかかえる。
元帥まで感染したとなるとかなり最悪な状況だ。
じり…と後ずさったリンクが誰かへとぶつかった。

「リンク、後ろ…!」
「うわぁぁぁ!!!」
「ニャーーーーー!!!!」

不二の言葉に一歩反応が遅れてしまったリンクと、近くにいたブックマンの悲鳴が上がった。
リンクはティエドール、ブックマンはクラウドに噛まれる。
もちろん2人ともバスタオル一枚の格好だった。
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