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【Dグレ夢】TRICOLORE【長編】

第20章 第十九話 黒の教団壊滅事件再び!?


なんだいそれは?と不二が聞く。
投与するとどんな疲れもたちまち吹っ飛んでしまう薬だとリーバーが答えた。
しかし強力すぎて理性までたちまち吹っ飛んでしまうらしい。

「何その恐ろしい薬…」

彩音が心底嫌そうな表情をした(うさぎの姿でも分かるくらい)。

「何がどうしてこうなったのかはさておき!これじゃ全く引っ越しができない!」

この感染は抗体があれば止められる。
どこかにコムビタンDの原液を接種した感染源がいるはずだ。
ワクチンはそれからしか作れないため、全員で感染源を探すしか無い。

「早急に見つけ出して、引っ越しを再開するんだ!」
「ワクチン作ってなかったんですか…そんな強力な薬なのに…」

やっぱり科学班+コムイが原因だったかと全員がぐったりする。
その横でリンクはルベリエに報告してやると決意し、アレンは自分が噛まれた事を危惧していた。



外は嵐。
本部内は死霊の山…じゃなくコムイ室長が作った対残業用ウイルス『コムビタンD』に感染し亡者と化した団員で溢れていた。
これにより止まってしまった引っ越し作業を再開させるべく、我々はコムビタンDの原液を接種した感染源を捕獲しワクチンを作り出すこととなった。
ちなみにこの事態の元凶である当の本人に反省の色はまったくナシ。
コムイ室長への厳しい処罰を強く求む。

ハワードリ

ばくん、と書いてる途中でコムリンに報告書を食べられるリンク。
そんなリンクをよそに、全員で窓の外を覗き込んでいた。

「しかしあちこちにいるな…」

これはもう生存者は俺たちだけかもなと呟いた神田に、まだ死んでないよと不二が突っ込む。

「大体、感染源なんてどうやって見つけるんですか室長」
「どう?どうってまあ…第六感とか?もしくは超感覚的知覚ESPとかベテラン刑事が行き詰まった時最終的にアテにするアレとか?」

要するに勘って言いたいのだろうが、そんなものアテにならない。
何の手がかりもないことにえぇ!?と一同が叫び、神田が静かに怒り出す。
いっぺん死なせてやると言う神田をリーバーが渋々だが止めに入った。

「ユキサちゃんはさー、イノセンス感知能力あるし、なんとかなんない?」
「なるわけねぇだろ」
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