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【Dグレ夢】TRICOLORE【長編】

第20章 第十九話 黒の教団壊滅事件再び!?


普段より少し高い不二の声を聞きながら、リーバーが叫ぶ。
飛び込んできたラビを引き剥がしながら、不二は困惑した表情を浮かべた。
そこへ煙の中から、彩音!?とユキサの声がする。

「ユキサ!?どうし」

た…と言ってから、リーバーが言葉を失った。
やっと煙が晴れてきたと思ったらそこにいたのは、猫耳猫尻尾のユキサと、その手に乗せられているうさぎ。

「ユキサ…まさかそのうさぎ…」
「周助!?その体…!!」
「うさぎが喋ったーーーー!?」

ユキサの手の上から飛び降りたうさぎが、文字通り喋りながら不二へと近付く。
まさか、彩音…?と不二がウサギを抱き上げると、彩音がこくりと頷いた。
そんな2人の様子を見て、ユキサの尻尾が楽しそうにゆらゆらと動く。
その動きに神田が慌てたようにして座り込んでいるユキサの後ろに回った。
神田の行動に首を傾げたユキサに、神田が見えるから尻尾を振るなと言った。
ユキサのスカートはいつも短めだ。
神田の言わんとしている事を理解して、ユキサはバッとスカートを抑える。
恥ずかしそうにしたユキサの猫耳が垂れ、うっすら頬を染めた姿に科学班の何人かが見惚れたが、神田に思い切り睨まれた。
子供の姿だが、殺気は健在だ。

しかし美人な不二(しかも男の団服を着ているせいでぶかぶか)、完全にふわもこマスコットになった彩音、そして猫耳猫尻尾のユキサ。
これは目の保養だ…と全員が思った。



「性転換の薬と動物化の薬を被ったみたいだな…」
「なんでユキサは耳と尻尾だけなんさ?」

それはそれで良いけど…と言ったラビを神田が睨む。

「それなら多分、咄嗟に羽を開いたからだと思う」

薬品がかかったのは羽の部分に少しだけだったという。
寄生型のイノセンスにかかったことにより、羽のように生えてきた耳と尻尾だけで済んだというところだろうか。

不二は断固拒否していたが、背も近いしという事でリナリーの服を借りていた。
あとでコムイに殺されるのではないかと思ったが、不二は彩音一筋なので大丈夫だろうと周囲は口を揃えて言った。(ただし自信なさげ)
だが今の不二はかなりスタイルが良く、リナリーの服は少しきついと言った。
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