• テキストサイズ

【Dグレ夢】TRICOLORE【長編】

第20章 第十九話 黒の教団壊滅事件再び!?


驚いた周囲をよそに、ユキサはじー…と見つめ続けている。
視線の先は、よくよく見たらブックマンではなかった。

「神田…かわいい……!!!」
「!? 離せユキサ!!」

周囲がそっちか!?と思った時にはユキサが神田を抱きしめていた。
神田は今ラビと共に科学班の薬のせいで体が小さく、子供の姿になっている。
た、確かに可愛い…と彩音も神田とラビを見ていた。

「アレンが被った薬は、前にバク支部長の誕生日に作った強力育毛剤だ。大丈夫、これも時間が経てば元に戻るよ」

だから油断するなって言っただろーと言うリーバーに、おまえらが変なモン作りすぎなんさッ!とラビが怒鳴る。
未だユキサに抱かれている神田と、ラビは服がぶかぶかなため、リナリーがマリと服をどうしようかと相談していた。



「おいリーバー。次の本部には稽古できる森はあんのか?」
「チラッと耳にしたんだけど、ロンドンの近くになるってホントさ?」

結局ブックマンの服がぴったりで、神田とラビはそれを着ている。
そうして神田とラビが2人でダンボールの箱を運んでいる姿を見てユキサは機嫌が良さそうだ。
神田の姿が可愛すぎる、とユキサは引っ越しの手伝いをしながらも神田ばかり見ている。

「…ユウちゃーん、愛されてるねぇ」
「うるせぇバカウサギ!」

チッ…と神田が照れ隠しのように大きく舌打ちをした。

その時、神田を見ていたためよそ見をしていたユキサが不二にぶつかった。
あ、ユキサ!と不二が言った時には遅く、反動でユキサは背後にあったダンボールへ倒れ込む。
手を伸ばした不二と、近くを歩いていた彩音までもが巻き込まれ、ボンボンッと音がした。

「ユキサ!?」
「彩音ーーー!」
「不二、大丈夫かーーー!?」

今2回音が鳴らなかっただろうか…。
もくもくと煙が晴れてきてまず見えたのは、スタイルが良い美人な女性が座り込んでいる姿だった。

「(誰っっ!?!?)」
「ドストライクさーーーーー!!」

周囲が呆気にとられている隙に目をハートにしたラビが女性へと飛び込んでいく。
ケホッケホッと咳き込みながら苦しい…と胸に手を当てて、ハッと何かに気づいた女性は…。

「な、なんで女性の体に…」
「その声、不二かーーーーー!?!?」
/ 519ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp