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【Dグレ夢】TRICOLORE【長編】

第19章 第十八話 本部襲撃


「しっかりしろ!」
「かん、……」

大きく肩で息をしながら覗き込んでくる青い瞳。
綺麗だな、とぼんやり思った。

―――――愛しいこの人を、教団の皆を守らなきゃ。

大丈夫、と呟く。

「なんだ…?」

ラビの言葉に神田が振り向く。
リナリーの体が光り出し、足へと収縮されていった。
傍にはコムイの姿と、彩音、不二がいる。
リナリーの光に呼応するかのように、ユキサと彩音の体が光り出した。



液体のイノセンスをリナリーは飲んだ。
始めは拒絶反応のようなものが起こり、足から大量の出血をした。
慌てるコムイとヘブラスカに、彩音が大丈夫だと呟いた。

じ…と見つめていると、その出血の中から首のない天使のような姿が出てくる。
その天使は一瞬彩音を見てから、リナリーへと向いた。

「…私の覚悟、受け取ってくれた…?」

その言葉を聞いて、天使はリナリーと共鳴する。
眩い光があたりを包んだ。

そうしてリナリーの足には、新しい対AKUMA武器が履かされていた。

「リナリーの覚悟、受け取ったよ」
「彩音…?」

それなら私たちも、その覚悟に答えなければ。
ふわりと微笑んだ彩音と不二がその場に立つ。

「「―――臨界点突破。イチイバル(グングニル)発動!!」」

ヘブラスカが驚きに声を上げる。
まさか2人同時に臨界点を突破するなんて。

彩音のイチイバルは一回り大きくなり、彩音の周囲に複数の光の矢が浮遊している。
不二のグングニルは槍が戦斧へと変化していた。
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