• テキストサイズ

【Dグレ夢】TRICOLORE【長編】

第19章 第十八話 本部襲撃


「私がもつ限りは、私がすべて引き受ける」
「ユキサちゃん…」

心配そうに呼んだコムイに微笑んで、下へ、と言った。

「あそんであげましょう、しつちょう。じゅうびょうだけあげます」

降下を始めた昇降機。
傍を飛んで、ユキサはフォースフィールドを発動しようとした。
しかしぐらりと視界が歪み、これ以上は言霊を発動できなかった。

「ダメか…なら…!」

昇降機へと着地をして、羽のイノセンスを発動する。
何を…!と止める間もなく、羽を大きく広げた。

「ぜろ」

そう言ってAKUMAがタリスマンを破った。
物凄いスピードで昇降機へと向かってきて、エネルギーを放つ。

ドン!と大きな音が、辺りに響き渡った。



「コムイ…!」
「兄さん!!」

「助けてくる!まだ間に合うかも知れねェ」

バッと駆け出したラビは目の前の光景に足を止める。
ふわりと羽が舞った。
羽が退けられると、コムイと神田、ファインダーの2人が姿を現す。
がくりとユキサが膝をついた。
手を伸ばした神田にユキサが大丈夫だと言う。

「ユキサ!?と…コムイ!ユウ!」
「ラビ!?」

ラビの声がしてコムイがハッと見上げた。
リナリーがルベリエに手を引っ張られている。

「リナリー!」
「おいかけっこはおしまいですか?しつちょう」

聞こえた声にユキサ、神田、ラビがバッとコムイを守るようにして立つ。

「ラビ…」
「下がってていいんだぜ」
「またまた」

AKUMAがラビの真似をして、またまたと楽しそうに笑った。
/ 519ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp