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【Dグレ夢】TRICOLORE【長編】

第19章 第十八話 本部襲撃


ドンッと大きな音が響く。
音と共に、ミランダを抱えたアレンと不二がゲートから出てきた。

「よかった!!周助!」
「フフ、心配かけてごめんね」
「……タチが悪い」

アレンがクロスを睨む。
信用してやってんだよとクロスがニヤリと笑った。
周助も無茶し過ぎと彩音が少しだけ睨んだ。

ブツンとゲートが閉じる。
ミランダは意識を失っているだけで命に別状はないとブックマンが言った。

「それじゃぁ僕は、リーバーさんたちの所に…」

アレンがそう言った時、左目が強く反応する。
クスクスクスと…不気味な声が響き渡った。

ハッとマリが顔を上げる。
どうかしたの?という彩音の問いに、マリがAKUMAのノイズだと言った。
アレンが慌てたように駆け出した。



『4』と書かれたAKUMAの腹が壊れ、中からAKUMAが出てくる。
その瞬間をユキサは見ていた。
額から汗が流れる。

「ぼく、れべるふぉお~」

赤ん坊のような、けれども背筋の凍るような声に、ユキサが体を震わせる。
こいつは…まずい…!

ユキサは地を蹴った。
大鎌を斬りつけるが全てを避けられる。
スピードが全く追いつけない、そう思った時AKUMAがユキサの腹に蹴りを入れた。

「あっ…!!!」



「なんだ!?」

ドンッ!!!と大きな衝撃が走る。
走っていたアレンがその音の方を振り返ると、バラバラと崩れる瓦礫と共に、ユキサの体が落ちてくるのが見えた。
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