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【Dグレ夢】TRICOLORE【長編】

第19章 第十八話 本部襲撃


元帥、そして彩音と不二は卵に攻撃を続けていた。
卵は徐々にヒビが入ってはいるが、破壊までには至らない。
このままでは破壊が間に合わない。
マリの弦もブチブチと切れていった。

「時間がないぞ。ミランダの体を気遣って攻撃していては卵は破壊できない」
「ノアもろともデカいのを撃ち込まない限り負けだねェ?あの女もエクソシストだ。覚悟はできてるだろ?」
「! 待って下さい、元帥たちは何を…」

焦りを滲ませた彩音の声を聞きながら、クロスが言った。

「卵破壊を優先だろうな」

元帥たちが武器を構える。
本気で攻撃が来ると悟ったルル=ベルがミランダを卵の盾にした。

「ミランダを盾に…!」
「ナメんなよ」
「待って下さい、元帥ーーーーー!!」
「周助!?」

マリの制止も虚しく元帥たちの攻撃が放たれた瞬間、彩音の隣にいた不二がバッと飛んだ。
次いで白い光も卵へと飛び込んでいく。

そしてすぐに、元帥たちの攻撃で教団全体に大きな衝撃が走った。

「ひでぇやつだなオイ。飛び込んでくると分かってて本気で撃ったろう」
「ふ…よけては撃ったさ。それに、あれは一応臨界者だからな」

クロスの言葉に彩音がハッとする。
不二と共に飛んだ白い光、あれはもしかして…!
彩音がゲートを覗き込んだ。



卵がゲートに入った。

「今ならまだ卵を直せる…元帥共め…ッ!?」

キラリと何かが光った瞬間、卵に槍が刺さった。
驚きに目を見開いたルル=ベルの目に映ったのは、不二の姿。
貴様ッ…!と言った時、更に卵の別の割れた部分からも白い光が漏れてくる。

「やめろ!これ以上衝撃を与えたら…!!」

おのれ…エクソシストォォォ!!!!
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