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【Dグレ夢】TRICOLORE【長編】

第19章 第十八話 本部襲撃


それから小鳥遊彩音でしたねとリンクが言った。
スッ…と視線をずらして、リンクが首を傾げた。

「今日はユキサ・ネーヴェは一緒ではないのですか?」
「そういえば、ユキサの姿が見えませんね」

ついでに神田もと言ったアレンに、彩音が少し困ったように笑った。
昨日、具合が悪そうだったユキサを追いかけて行った神田。
2人とも、今日の朝は部屋にいなかったと答える。

「まぁ多分2人でどこか行ってるだけだと思うから」
「そうですか…」

具合が悪そうだったという事を聞いて、体調は大丈夫なんでしょうかとアレンが少し心配そうに言う。
とその時だった。
アレンの左目が反応し、AKUMAを感知した。

「なっ!?教団内で!?!?」
「いったいどこから…!!」

こっちです、とアレンが叫んで食堂を飛び出した。
彩音と不二もすぐにアレンを追った。



リーバーがいた研究室から物凄い数のAKUMAの気配がする、とアレンが言った。
途中で合流したラビとブックマンも一緒に研究室へと向かうが、そこには黒い壁があった。
中の音は全く聞こえない。

「なにこれ…!?」
「ビクともしねェ!!」

彩音が触ったり、ラビがたいあたりをするが、反応がない。
2人ともどいて!と言うアレンの声に、彩音とラビが離れると、アレンとブックマンの攻撃が放たれた。
しかし黒い壁はかすり傷1つつかなかった。
この事態を他の者に知らせてくるさ!とラビが去っていった。

「リーバーさんたちが、科学班の皆がいるのに…!」

こじあけてやる!ともう一度構えたアレンを、リンクが止める。
こちらにと走り出すリンクを追って、アレンたちも走った。
ついた場所は、方舟だった。

リーバーたちの場所と繋がった方舟から出て、イノセンスを発動する。
周囲を見回して、彩音と不二は息を呑んだ。
第五研究室はAKUMAの巣窟に為っている。

グッとイチイバルを握って、彩音は光の矢を天井へ向けて放った。
降り注ぐ光の矢にAKUMAが次々と倒されていく。
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