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【Dグレ夢】TRICOLORE【長編】

第17章 第十六話 ツインズ・ルーム


「キミたち全員、皆殺しなんだから…!!」

ジャスデビが気を放つ。
アレンが飛ばされて、それを追うようにジャスデビが飛んだ。
ラビが火判を放つ。

しかし直撃したはずのジャスデビは全くダメージを受けておらず、ラビに拳を叩きつけた。
にやりと不二の方を向き、一気に間合いを詰める。

「くっ…!」
「行くよ…!!!」

避けようと後方に飛んだ不二に、ジャスデビの髪が伸びる。
捕らえられ次の瞬間、不二の体はジャスデビの髪に貫かれた。

「周助!!きゃぁ!!」
「彩音!!」

弓を構えた彩音を、ジャスデビが髪で弾き飛ばした。
彩音が壁に叩きつけられる。
意識を失いそうな視界の中でそれを見た不二は、グッとジャスデビの髪を掴んだ。

サアァァ…と柔らかな風が吹いた。
同時に、不二の髪の色が銀色へと変わっていく。

「アレン、ラビ…リナリーとチャオジーを連れて、この部屋を出ろ」
「不二…!?しかし君たちは怪我をしてるのに!!!」

キッと不二の強い眼差しがアレンを射抜いた。
だからだ。
だからこそ、この先リナリーとチャオジーを守れるのはアレンとラビしかいない。

ドンッ…!と大きな衝撃が走る。
この部屋の崩壊が始まった。

離せと暴れるジャスデビに、ヒュッと矢が刺さり凍りつく。

「行って、アレン!!私たちを信じて!!」

弓を構えた彩音も、アレンたちを見つめた。

―――――信じて。

そうか。僕は…僕たちは…仲間を信じるということも大切なんだ。
ユキサと神田を思い出しながら、アレンがラビへと振り返る。
頷き合い、2人はリナリーとチャオジーを支える。

最後まで置いて行きたくないと抵抗していたリナリーだったが、アレンたちに連れられて扉を出た。

絶対に、追いついて来て下さい。
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