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【Dグレ夢】TRICOLORE【長編】

第17章 第十六話 ツインズ・ルーム


「だぁーってろボケ!穴だらけの傘にすんぞ!!」
「クロスは江戸のどこ探してもいなかったんだよ!このボロ傘が!」

その言葉にアレンたちが焦りの表情を見せた。
伯爵が、クロスの狙いがこの方舟かもしれないと言った。
だからジャスデビはこの方舟で待つ事にしたという。

ジャスデビの言葉を聞きながら、不二が深く考える。

伯爵たちがやろうとしていることはこの古い方舟から新しい方舟へのダウンロード。
クロス部隊はクロスと合流してAKUMA生成工場を破壊することだった。
しかしジャスデビの話によると江戸のどこを探してもいなかったらしいクロス。
もしもこの方舟に生成工場があるとすれば、クロスの居場所は…。

「いーだろ!それまであいつの弟子でヒマ潰したって!」
「いーだろ!ヒマ潰しにあいつの弟子をボコボコにしたって!」

ついでにあいつにつけられた借金もこいつに払わせんだよ!
ジャスデビの叫び声に、その場が凍りついた。
しゃ、借金…?とチャオジーが呟く。

「そーだよ!あの野郎、オレらに借金つけて逃げ回ってんだよ!!」

ジャスデビがこれまでの事を語り始めた。
本部から江戸まで、ずっとクロスを置い続けていたジャスデビ。
つい先日クロスがいると踏んだ店に乗り込めば、クロスからとある酒場にいると書き置きが残されていた。
そのメモの通り、ジャスデビがその酒場へ行くと、酒場の女主人にアルバイトをしろと捕まった。
クロスが、自分の借金をジャスデビがアルバイトで返すと女主人に言ったようだ。
見ればその酒場だけではなく、至る所のお店も同じ状況に置かれていた。

最初は抵抗していたジャスデビだが、女主人たちの気迫に押されてアルバイトをしたそうだが。

「それでもツケは払いきれず…オレらは請求書を押し付けられた!悪魔みてェな野郎だぜクロスはぁ!!」

しめて100ギニー!きっちり払ってもらうからなぁ弟子!!
その場に泣き出す2人に周囲は呆気にとられる。

「…律儀にアルバイトするなんて…いい子だね…」

彩音の言葉に不二も曖昧に笑った。
そこへ、借、金…と言うアレンの呟きが聞こえる。
アレン?と振り返ればそれはもうこの世の終わりのような顔をしていた。

「借金って言葉にダメージ食らってるのがこっちにもぉぉぉ!」
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