第17章 第十六話 ツインズ・ルーム
「1つ聞くけど、お前人質に取ったらクロスの奴おびき出せる?」
まさか。
アレンは即答する。
遠い目をしているアレンに、彩音がなんとも言えない表情をした。
「んじゃ、このゲームジャスデビ参戦~!」
オレらのウサ晴らしになってもらうぜ、弟子!
楽しそうに言ったジャスデビが、青ボムを装填し、アレンへと連射した。
避けるアレンの場所には、氷が残る。
彩音がそれをフレイムショットで溶かしていった。
相手の能力は氷なのか?
不二が考えるが、どうにも確証が持てない。
青ボムと叫んでいた、なら…。
そこまで読んだ所で、ジャスデビが赤ボム!と叫んだ。
「灼熱の赤い惑星!!」
「!! 十字架ノ墓<クロス・グレイヴ>!!」
放たれたものは燃え盛る火球。
咄嗟にアレンが技を発動して押さえたが、その後ろにはもう1つ。
ダッとラビと不二が走った。
「テメェら、アレンばっかぁーーー!」
「狙ってるのはよくないね…!」
ラビはハンマーで、不二は反撃で跳ね返す。
その火球は真っ直ぐジャスデビの方へ向かっていった。
瞬間、白ボム!と声が聞こえた後、火球はパッと綺麗に消滅した。
いったいどうなってるんさ!?と騒ぐラビたちの声を聞きながら、不二がじっ…とジャスデビを見る。
レロがアレンたちを見ながら、馬鹿にしたように笑っていたが、ふとジャスデビの元へ飛んでいった。
「ってジャスデビたま、ストップストップ!」
あ?とジャスデビが振り返る。
伯爵からの命でクロス討伐の任務があったはずだが、それはどうなったのかと。
レロの言葉にアレンたちがぴくりと反応した。
神田とユキサが相手にしているノアも、ティエドールを狙っていた。
ジャスデビはクロスを狙っている。
ノアたちがそれぞれ元帥たちを狙っているということか。
喚くレロに、ジャスデビは銃を乱射した。
泣きながらジャズデビに近付くレロの頭部分に容赦なく銃を突きつけるジャスデビ。