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【Dグレ夢】TRICOLORE【長編】

第16章 第十五話 スキン・ボリック・ルーム


「吸え…六幻…」

神田の言葉に反応するように、砕けた六幻が光に包まれて繋がっていく。
命を吸う三幻式。

「俺の刀はまだ、死んでねェぞ…!!!」

振り返ったスキンに神田が六幻を振り下ろした。

「これで、ホントに終わりだ…」
「分かってねェなあ…言っただろ、ノアは不死…だ…」

まだ終わってたまるかよぉ。
そう言ったスキンの体が爆散する。

終わっとけ…と神田が静かに言った。



「チッ…コムイのやつに、頭下げね…とな…」

辺りに地響きが鳴り大地が崩れていく。
立ち上がろうとするが体に上手く力が入らない。
神田は力を振り絞ってユキサの元に近付く。

「俺は…まだ…」

走馬灯のように巡る記憶。
アレンたち、ティエドール、マリ、デイシャ、彩音、不二…。

―――――そして。

「神田」

ハッと顔を上げる。
そこにはユキサが優しげに微笑んでいた。

「お、前…」
「あの人を見つけるまで、神田は死なない」

ふわり、と神田の体が浮く。
羽を生やしたユキサが蹌踉めきながら神田の体を運んでいる。

「もういい、やめろ!」
「良くない…」
「お前だけでも…ッ!!」

出口までもう少しというところでどさりと地面に2人で落ちる。
ユキサ、と神田が声をかけると同時に、言霊が紡がれた。
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