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【Dグレ夢】TRICOLORE【長編】

第16章 第十五話 スキン・ボリック・ルーム


しかし力の差が大きく吹っ飛んでしまい、近くの岩に叩きつけられる。
そのノアの背後を狙って、神田が八花螳蜋を放った。
ノアも雷撃を打ち込み、ぶつかり合って相殺される。

同時に神田が大きく走って、ノアの体を斬り裂いた。

ノアは腹の辺りの皮膚が少し剥がれ落ちたが、やはり大したダメージが入らない。

「(私の強化をかけた神田の斬撃でも…歯が立たないなんて…)」

ケホッと少し血を吐きながらユキサは立ち上がる。
バチバチと手に電流が走る。
神田の痛みも直に伝わってきて、長引くとまずいなと考えながらユキサは飛んだ。

「…戦えるんだな、お前」
「あぁ?」

ユキサが神田の傍へと降り立つ。
ユキサと神田は、何度かこのノアを見かけていた。
だがいつもただこちらを見ていただけだったため、戦えないのだろうと思っていた神田。

「ああ…だって、お前ら6人いただろ」

1対1で殺る順番をずっと考えていたんだ…。
その言葉に神田がただのアホだったかと呟いた。

「それで、私たちは今2人いるけど、決まったの?」
「お前とも殺り合いたいが、殺すなと言われてるからな。だからお前が一番だな!」

ユキサの言葉にビシ、とノアが指を差したのは神田だ。
やはりユキサは伯爵に連れて帰るように言われているのだろう。

「(なら、殺されない私はあいつの盲点になる…)」
「はっ、成り行きかよ」

呆れる神田に、お前の次はどいつがいいかなとノアが不気味に笑った。
ぴくりと2人は反応する。

「お前は殺せないからなぁ…さっきの連中の中のどいつにしよう…なあ!どれがいいと思う?」

なんだと?と神田が眉を顰めた。
神田との戦いが終わればまた1対1で戦える。
そうしてまた勝てば1対1で…。

「己はそうやってこの方舟にいるエクソシストを倒す」

ひたすらにエクソシストとの戦いを求めるノア。
そして最後にはティエドールをと言った所で、ノアが雷撃を撃った。
ユキサがシールドで弾く。
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