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【Dグレ夢】TRICOLORE【長編】

第12章 第十一話 夢現の大地


「神田!!」

無理矢理羽をどかして、ルーイと目を合わせないようにして六幻を発動する。

「災厄招来…!界蟲一幻!!!」

AKUMAたちが次々と倒されていった。
ユキサも神田を心配しながらも大鎌でAKUMAを倒していく。
やるね、とルーイがその翠の瞳を怪しく光らせた。
同時に辺りの人々の目も光り出しす。

ユキサがまずい、と思った時にはAKUMAと神田の目が合った。

「神…っ!!」

ぐらりと、神田もその場へ倒れ込み、意識を失った。



これは夢だ。

いいや違う、これは現実だ。

私が欲しかったもの―――――。

「周助!」
「彩音、おはよう」

おはよう、と返事をして隣を歩く。
毎朝、周助は私の家へ迎えに来てくれる。
学校まで一緒に歩く時間、私にとって一番幸せな時間。

「昨日の宿題、ちゃんとできたかい?」
「う…周助に教えてもらったから大丈夫だよ…」

多分…と自信なさげに言えば、不二が小さく笑った。

「そういえば今週末のデートの事だけど」

デート、という言葉に一瞬心がざわついた。
嬉しいはずなのに、なぜ…?

「どうかしたの?」
「ううん!それで、デートがどうしたの?」
「あの遊園地で、最近イベントが始まったよね?」

それに行ってみたいと言う不二に、彩音は頷いた。
不二と一緒に登校すると、周りから声をかけられる。

「あー!さっそく2人が一緒に登校してる!」
「美男美女カップル、目立つな―!」
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